2008年12月1日月曜日

班長さんへの手紙

 平成二十年も、あと1ヶ月。気持ちよく、晴れ晴れと新年を迎えるために、心の大掃除、しっかりと一年を振り返りましょう。厳しい時代です。臨戦態勢で挑むべき時です。準備を怠っていれば年も越せず、来年の一年間も良い年にはならないでしょう。今すべき最大の努力は、心の柱であるご信心の立て直し、確認、再チェックです。それが、お懺悔です。柱がしっかりしていれば、台風が来ても家は倒れません。

御教歌
「これでわれ よしと思へばおこたらん 信は忘るゝまなくつとめよ」

 「信」の有無、しっかりしているか、していないかは、想像以上に生活全般にわたって影響します。「信」を心の機能だとしますと、これはナマモノのように直ぐに変化したり、衰えてしまったりします。ですから、日々に磨く、日々に「つとめる」ことをしなければなりません。それが心の柱、「信」ですから。

開導聖人の御指南には、
「信の一字を詮となす。されば修行の中にて信の一字、所願成就も浄土参拝も信也。商売繁盛も信也。当病平癒も信也。寿命長久も信也。厄災消除も信也。信心を本(もと)とす。末代の凡夫、信よりたのみなし。信とは行也。行とは口唱也」

とお示しです。日々の口唱を決して怠らずに、毎日を過ごしてきたか。忙しさを理由にして、自分の気持ちを優先して、する時としない時があるようではいけなかった。これが信心であり、改良のポイントであり、これを教えるのが育成です。

御教歌
「朝夕のつとめは家のいのりなり いそがしくても これはやめるな」

 家の祈りですから、自分を含めた家族が、厳しい社会情勢の中にあっても、お見守りとお導きがいただけるように、家の御宝前での朝夕のお看経は欠かすな、とお示しなのです。まず、御本尊のご奉安が第一。お寺にお参詣してるから家ではお看経しないのはいけない。五分でもいいから、家での朝夕お看経を止めてはいけません。今年一年を振り返り、来年こそ「三百六十五日、欠かさぬ家の祈り」を実践しましょう。

 新しいご奉公の体制も各教区や部で整えていただいたことと思います。御宝前からいただく辞令の下附も十二月中にございます。

 ご奉公は、「続ける」ことが第一です。何事も続かない、気まぐれな、場当たりなことは、「ご奉公」とはいえず、功徳に薄く、罪障の消滅はできません。コツコツと続けることが大切です。辞令を拝受された方は、お看経をたくさんいただいて、コツコツとまごころでご奉公を「続けて」いただきたい。

御教歌
「をこたりの心のよごれあらはんと おもはゞせめてみとせつとめよ」

 今まで怠っていた、罪障が深いと自覚して、「よし、ご奉公させていただこう」と思えたのならば、「せめて三年(みとせ)はつとめてごらんなさい」とお示しです。そのくらいの期間、長い考え方、スタンスで、ご奉公とはさせていただくものです。各お役中の任期は、三年よりも短いのですが、辞令下附の月ですから、心得として胸に置き、このテキストを読んでいない新役中の方々には住職の言葉を申し伝えてください。

 妙深寺の全信徒が無事に越年迎春し、来年もたくさんの御利益に包まれて、お寺全体が、明るく、楽しく、菩薩の心で満ちますように。立正安国論上奏七五〇年の厳しい年を迎える直前に、心を引き締めてまいりましょう。

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