2009年10月1日木曜日

宝物

 「忙しい」とは「心を亡くす」と書くのだから、「忙しい、忙しい」なんて言っていたらいけない。ただただ、何故か久しぶりに感じた妙深寺。本当に、ありがたかった。

 何より、今日はとても不思議だった。「ご奉公のため」というのは、本当に御法さまからのお導きをいただいている。月始総講に先を急ごうと飛行機を降りた。入国審査までの長い道のり、前を行く人たちもたくさんおられた。ところが、審査を終えて、荷物を受け取る場所に行って驚いた。私たちが入国審査のフロアから下りてきた時、ちょうどターンテーブルを荷物が回り始めているところだった。私たちが、ゆっくりと前に進んでゆくと、何と、何と、数多くあるはずの荷物の最初に、私のスーツケースが流れてきたのである。「えー、あり得ない。こんなことは、これまでの帰国からすれば、はじめてだぁ〜」と。しかも、すぐその後に清顕のスーツケースも続いた。

 そして、税関もあっという間に通過して、何と、飛行機から降りて、ほんの15分で、入国審査〜スーツケースを受け取り〜税関を通り、迎えに着てくれていた清康師と会ったのだった。こんなこと、あり得るの?ほんと?と信じられない気持ちだった。いつもは、なかなか出てこないスーツケースにイライラし、横目で税関に向かう人を羨ましく思っていたのに。当然ながら、私たちのシートはエコノミー。エコノミーのスーツケースが、こんなに早く出てくるなんて。私は、本当に、「あぁ、10時からのご奉公に間に合うように、御法さまからのおはからいをいただいたのではないか」と、心から嬉しく思った。これを読んで、「偶然だろ」と思う人がいるかもしれないが、仏教に「偶然」はない。本当に、ありがたい。

 9時過ぎに妙深寺に到着し、10時からの月始総講には十分に間に合った。必死に御総講を勤めて、御法門は撮れたての映像をご覧いただいた。また、月始総講の後で遠方のご信者さんの面会があり、終わったのは3時前。3時半から妙深寺の教務会。妙深寺の誇る宝物は、教務さん。本当に、一生懸命にご奉公してくれている。こんな変な住職を、必死で支えてくれている。ありがたい。

 で、教務会が終わったのは18時。夕食をいただいて、飛行機の中で1時間しか眠れていないので、これから寝ようと思います。すいません。「心」を「亡くさない」ように、頑張ります。遠方からのご信者さんのご面会の中で、少しでも「疲れ」が見えたなら、僕の修行不足。みなさん、本当にご信心に篤く、心から随喜しました。こちらはご奉公が続いていても、お参詣の皆さんにとっては、いろいろな思いを抱いて、重ねて、こうしてお参詣いただいているのですから、こちらの都合だけでいってはいけないと思います。ゆっくりと、お話をお聞きできて、本当にうれしかった。ありがとうございました。

 そして、シンガポールの斉藤さん、ゆかさん、ゆうちゃん。ありがとうございました。

教務会も、熱く、きめ細やかに、温かく、ワクワクするような会議となった。本当に、無事に帰国できてよかった。頑張ります。

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