2009年12月21日月曜日

心の病と向き合うこと

 現薫師のブログを見て、先日大阪で参加してくれたお助行の様子を知ることが出来ました。本当に、素晴らしく、ありがたい。

 是非、現薫師のブログを読んでみてください。

 ここにも、現薫師の書いてくれた文章を載せさせていただきます。

 昨日、大阪堺で、Yちゃんの御祈願お助行があるとお知らせをいただき、お参詣させていただいた。市内の大渋滞に巻き込まれて15分ほど遅刻してしまいましたが、何とか間にあいました。お寺では、若い青年会から年輩の方まで沢山の方が御看経をされていてびっくり。熱烈な御題目の声が本堂に響いていました。
僕が、Yちゃんと出会ったのは、もう、一年くらい前になるでしょうか。長松寺のカフェに妹さんと一緒に何度か来てくれていたのを覚えていますが、その後、彼女の妹さんが長松ご住職にお姉ちゃんのお話をされ、それ以来、御祈願をさせていただいていました。

 今回は、妹さんと友人の本成寺の松本君、扇田くんの呼びかけにYちゃんやご家族が応え、副導師とお寺の青年会を中心にお助行が開催されました。青年会はもちろん、本成寺の御講師や青年会、スカウトのつながりのある方、いつも長松寺の御修行にお参詣になっている方達など30人あまり集まり、遠くは姫路からTさんもお助行に駆けつけてくれていたのには、驚きました。

 お助行が終わって座談会のようなになり、はじめて会う人も多かったので自己紹介をすることに。30人が自己紹介したのでちょっと時間がかかりましたが、それでも一言づつ励ましの言葉を語ってくださっていました。

 はじめに、副導師が、これで何かを達成したのではなく、これからがはじまりですとお話になりこれからも家族と一緒にお助行を続けていくといってくださっていました。

 中でも、Iさんのお話は本当に心に響きました。Iさん自身も統合失調症と診断をされていますが、松本くんからお助行があると聞いて、今回は、お助行をさせていただく立場でお参詣したそうです。ところが、自分の体調もすぐれないということで急遽、御祈願の言上をしてもらうことに。

 それでも、挨拶の時には、自分も統合失調症で苦しんでいて、目には見えない心のことで、自分で何とかしたくてもどうしようもないというジレンマを抱えていることを同じ苦しみや辛さを持つものとして赤裸々にお話をしてくださりました。Yちゃんへの励ましの言葉だけでなく、周りの者もあまり、焦って求めずとにかく見守っていてほしい、そして、ここまでこれたのも、ひとりじゃないということと、御題目のおかげであるとお話をしてくださいました。

 こうしてお話をされるということ自体が本当にすごいと思いました。その後に、ご主人の挨拶もありましたが、そばで温かく、そして根気強く、深い愛情とご信心をもって見守ってこられてきたのだと感じました。

 また、Tさんは遠く姫路から駆けつけてくださり自分の体験を語ってくださいました。
 3年前、仕事の同僚上司、家族友人といった周りの誰も信じることができなくなり、普通の生活ができなくなった時に、長松ご住職へ連絡をし助けていただいたんだそうです。病院にも行っていないので病名などはわかりませんが、一年ほど京都の長松寺でご奉公をしながら、ずっと御祈願を続けてこられ、その後、横浜妙深寺でたくさんの人たちに支えられ、ようやくいま仕事にも復帰することができたとお話をしてくだっていました。

 Tさんは、当時のことをほとんど覚えていないと仰ってましたが、それでも、長松ご住職からのお折伏、言葉は心に残っていたそうです。Tさんは、Yちゃんに、今の状態は、信じる心が弱っているから、不安でも怖くても信じられなくても、御法様は裏切らない、御法様を信じて、たとえその御法様を恐ろしいと思ってもひたすら御題目をお唱えしていけば、昨日より今日、今日より明日と薄皮をめくっていくようにだけども、良い方向に向かっていく。

 そして、自分が不安でしょうがなかった時、いつも後ろにはご住職や昔の妙深寺の仲間や青年会、ご信者さんが座って一緒に御看経をしてくれていた。だからこそ、逃げ出さずに続けてこれたし、いまでは仕事にもついて生活ができるようになった。だから、これからも御祈願を続けていこう、ゆっくりでも必ず必ず良い方向に向かうし、僕たちがついていると心強い言葉をかけてくださっていた。Tさん、すごい。本当にありがたいです。

 Iさんのお話もTさんの言葉も、どん底で苦しんだからこそ、語れる言葉やし説得力がある。僕なんかよりずっと深い部分でYちゃんのことを理解して、言葉をかけてくださっていた。Iさんが言っていた。病気だから不幸、健康だから幸せという価値観じゃはかれないものがありますと。病気だから気づける大切なことがある。健康だから見失ってしまう大切なものがあると。真理だと思います。

 本当にたくさんの方が彼女のために集まり、御祈願をしてくださいました。みな、ご信心の絆でつながって、苦しんでるって聞いたらいてもたってもいられないという気持ちで集まった人ばかり。佛立宗すごい。ありがたい。

 ちょっと気がかりだったのは、ご家族がお助行に来た人達を気遣って頑張っておられたので、申し訳ない気持ちで、大丈夫だったかなということでした。Yちゃんもみんなの気持ちが強すぎて、プレッシャーになってないかと心配でしたが、帰り際に話をした時にしっかとした目で、最近仕事を始めたということを教えてくれたので、少し安心しました。
でも、まだこれから。妹さんからも御礼のメールをいただき、本当にありがたいお助行でしたが、一喜一憂することなく、これからも御祈願を続けてさせていただいて、少しでも支えにならせていただけたらと思います。

 ありがとうございました。

0 件のコメント:

「台湾と日本展 台湾に遺るリップンチェンシン」スタート

全くブログ、SNSの更新が出来ず、早くも火曜日となってしまいました。 木曜日は谷村さんのご自宅でのお助行とFM横浜での収録、翌日はロサンゼルスのスコット家の皆さまとお会いし、そのまま名古屋に入りました。土曜日は建国寺さまで門祖会、そして石川御導師の御三回忌、日曜日は立川でのトーク...