2009年12月14日月曜日

行方不明

今日、本年最後の教区御講が終了しました。とはいえ、これは横浜地域に限ったこと。日曜日には遠方での御講、25日には寺内の清和会御講。しかし、やはり緊張していたのでしょう、なんかホッとしています。

なかなか、ブログをゆっくり更新する時間がありませんが、ここ1週間の御講を振り返っても、感動がたくさんありました。

鈴木久子さんのことはここに書いたとおりです。進行性の癌で大変な状態なのに、明るくお参詣の受付ご奉公をしてくださっていたこと。思わずハグしてしまいました。変な住職ですが。

次の御席は迎里さんでした。奥さまは旭教区の教区長をしてくださっています。

もう5年以上前のことだと思いますが、迎里さんの奥さまは九死に一生の現証の御利益をいただかれました。当時は忙しく仕事をされていたのですが、激務が重なり帰宅したと同時に倒れられたと聞きました。くも膜下出血でした。本当に、全てご宝前のおはからい、タイミングで、病院に搬送され緊急の手術。お寺ではお助行、ご祈願。

私が病室にお見舞いに行った時のことは、今でも忘れられません。まだ頭蓋骨を外したままの状態でしたが、しっかりとお話してくださいました。本当に、有難かった。いま、こうして元気にご奉公いただいていることは、もう、それだけで奇跡のように有難いのです。また、御講の後でご主人から丁寧なメールをいただき、本当にうれしくなり、パワーをいただきました。ありがとうございます。

そして、迎里さんの次の御講席は輿石さんでした。輿石さんも脳腫瘍からおはからいをいただき、元気にご奉公をしてくださっています。御題目の尊さ、有難さを、つくづく感じた御講席です。

また、今日は清顕師の実家、兼子家の御講でした。94才を迎えたお祖父さまが先日から入院されていますが、もう、涙ながらの御礼のご披露がありました。

清顕師のお祖父さまは、今年の春に体調を崩して入院されました。重い肺炎で、お医者さんから家族に覚悟するようにとお話がありました。大丈夫でしょう?と家族が聞いたらお医者さんから叱られたほどだったと聞きました。これで助かるのは100人に1人だと言われたのですが、見事に退院し、散歩までして、ここでも兼子家は大変喜んで、おはからいに感謝しておられました。

そして、また11月の末、お祖父さまが同じように、いや、前回より数値としてははるかに悪い状態となり入院されました。同じお医者さんからは、今回は前より絶望的であり、これで助かる確率は1000人に1人だと言われたといいます。

ここで、また、教区の皆さんが結束。兼子家のご宝前の部屋から溢れるくらいの方々が集まり、毎日お助行が行われました。今日のお席主である兼子家の長男・隆道氏が先頭に立って連日お助行のお看経。そして、見事な回復。1000人に1人の状態から抜け出し、来週には退院できるとのこと。本当に、ありがたい。これぞ、妙不可思議のご信心です。御講で、隆道さんが泣いて声をつまらせて、本当にありがたい、素晴らしいご信心で、この有難いご信心を伝えたい、とお話くださいました。

とにかく、兼子家のお祖父さまは、いつも現証の御利益を見せてくださいます。今日は、清顕師が得度をするきっかけになった御利益の現場、行方不明になったお祖父さまが発見された場所を見に行きました。あらためて、あの夜の出来事、8時間近く行方不明になり、警察にも県内の病院にも連絡をし尽くし、長い時間探し続けて見つからず、一緒にお看経をいただいた清顕(当時は隆二くん)がフラフラと歩き出し、あっという間に発見するという、同時同刻の、大変な現証の御利益の現場を見て、感慨無量でした。青山学院大学の学生だった隆二くんは、こうした現証の御利益を見て、いただいて、本当にその大慈大悲に感謝して、出家得度をしたのです。本当に、ありがたい。

そんな感動がたくさんありました。有難い御講のご奉公でした。

分からない人には、もう分からないのです。自屈、上慢、二乗心の人には分からないでしょう。御講で出会う方々、人生そのもの、有難いのです。

本当に、ありがとうございます。

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