2011年1月31日月曜日

日々反省です。

少し時間が経ってから、返事するのを忘れたままのメールに気づくことがあります。

「大切なことだから、ゆっくり考えて」などと思っていると、そのまま忘れてしまったり。こういう心のないことが続くと、信頼されなくなってしまいます。どうか、そういうことがあった時は、申し訳ありませんがメールをください。すぐに、ご奉公し直します。

10年以上前、誓ったことがあります。それは、とにかく、命を削ってでも、佛立教務としてのご奉公を全うするということ。この「佛立」ということを突き詰める。

当時、私は、いろいろな面で、佛立の、最も大切なところが失われていると思っていたのです。既成仏教を真似たり、他宗のお坊さんと同じようなことをしていたり、他宗と同じような本が次々に出されていたり、内向きで、縁故に囲まれ、志が低いのに群れて、小さな輪の中でグルグルして、教務さんと信者さんが本音と建て前で向き合っていたり、弘通成績も正確な数字が分からない、内容がボロボロなのに褒めちぎったり、素晴らしいのに重箱の隅を突いたり。末弟中の末弟ですが、こりゃあダメだ、と思っていました。

しかし、批判するだけなら誰でも出来る。評論家はそもそも大嫌い。弱い犬ほど良く吠える。とにかく、誠心誠意、素直正直に、お給仕の誠を尽くして、情熱を燃やして、報恩の思いを強くして、ご奉公させていただかなければならない。個々人の名誉や一族の繁栄など塵や芥に同じで、佛立が佛立らしくご弘通発展しなければ無用、むしろ害悪にすらなる。

佛立らしさを追求する。口唱の味わいを知る。現証の御利益を見る。佛立らしいご弘通をする。ご弘通は人。信心堅固な人々が集い、その一人ひとりが遺憾なく持てる力を発揮できるようなお寺を作れるように。講務主導のお寺づくりを。

その実を、積み重ねていく。どのようなご奉公も、花火では終わらせない。どれほど素晴らしい人物でも、論理でも、方法でも、「時間」という検証を経なければ真の評価は得られない。時間は容赦ないから。その時は燃えていた、あの時は元気だった、当時はよかった、では済まされない。普遍性を追求するのが宗教であり仏教なのだから、一過性のものに目を奪われてはならないし、自分たちの取る方策も一時的なカンフル剤ではいけない。

ご弘通ご奉公が、少し手応えを感じても、うぬぼれてはいけない。油断してはいけない。一日で全てを失う。なぜか。それは、信心で建ったのがお寺だからだ。信心を失えば倒れる、佛立寺院ではなくなる。

末法悪世の凡夫中の凡夫が集うお寺。だから、全ては良いことばかりではないが、それでも、凡夫を軸とせず御法さまを軸にして、お守りすること。実るほど頭を垂れる稲穂のように、油断なく、慢心なく、下種信行は寂光参拝の際まで続く。そう覚悟して、末法での菩薩行に臨まなければならない。

全身全霊、365日24時間をご弘通に使わせていただいても、まだ足りない。次の時代を開ける者、佛立らしさを取り戻すご奉公とは、あらゆるご奉公に懈倦無く、一人の人のために身を擲ってご奉公し、共に笑い、共に泣き、あらゆる人のために書き続け、発信し続け、誰の前でも歌い続け、誰に対しても説き続け、国内のみならず世界中を、走り続けなければならない。そういう者にならなければ、佛立の佛立らしいご弘通を取り戻せないのではないか、と考えた。

朝起きしても長い昼寝をする者、喋るのは上手だが現場のご奉公には逃げ腰、表現力に乏しい、そもそも伝えようとしていない、文章力がない、構想していない、いいことを書くが筆だけ、口だけ、言葉だけ、頭では分かっているが行動に移せない、学者、暗い、人気取り、慢心者、そもそも信心がない、欲が強い、品がない、センスがない、世間知らず、教化したことない、唐突な質問に弱い、というのでは、話にならん。そういう者は、佛立を佛立たるところから貶めていることになりはしないか。そういう緊張感、危機感はあるか。そうではいけない、そうではないのだから、本当の佛立は。どこを見てる?

まだまだ、まだまだ、信心を改良し、佛立らしいご奉公ができるように、精進してゆきたい。

日々反省。まだまだ、時間が足りない、気合いが足りない。自分はご信者さんではないのだから。自分は佛立教務なのだから、世の人よりも自分を厳しいところに追い込まなければならない。もっともっと、追い込まないと、勝負にならない。

もっと、ご奉公させていただかなければ。本山のご宝前にも、麩屋町のご宝前にも、お給仕が足りない。ご奉公が足りない。もっと、ご弘通ご奉公させていただかなければならないのに。

と、今日は、独り言。明日の原稿を書く前に。明日は2月1日、月始総講。いよいよ、2月です。早い!

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