2011年10月29日土曜日

ギリシャ一揆と徳政令

森の中にあった小さな池。その水面に映る空と木立。もう、山ボーイになるしかないですね。

すでに長野新幹線に乗りました。新幹線と電車を乗り継いで、陸前高田まで向かいます。

タイの洪水やトルコの大地震。地球からの警鐘は激しさを増して鳴り響いています。特に、タイの大洪水は一国を衰亡に至らせるかのような大災害です。今後、自然災害はさらに激しさを増すことが予想されます。

欧州ではギリシャへの50%の債務放棄、いわば半分デフォルトするという「徳政令」を発布することで合意したようです。これは金融危機が目前に迫り、「ギリシャ一揆」や世界各地に飛び火した「格差是正一揆」に危機感を募らせた当局が苦肉の策を講じたようです。

「徳政令」は「徳政」ではありません。「徳政令」とは、むしろ、危機を迎えた体制やシステムが、問題のすり替えや先送りを行う時に実施するもので、財政の再建や健全化には直結しません。崩壊直前の権力者たちが、求心力の回復や人心収攬のために利用した政策です。フラット化した世界のデフォルト。次の危機やその先の世界はどうなるのか、誰も見えていないということが明白になっただけです。

相次ぐホットスポットの発見。除染しても放射性物質は無くなるわけではなく、場所を移すだけ。危険は遠ざけられますが、消えるわけではありません。

学者もジャーナリストも、常にゲーマーの後手に回っていますから、当てに出来ません。真実は、もっと、深くてシンプルです。

お祖師さまが「目を開きなさい」と仰せになった時代と全く同じ状況です。いま、私たちも目を開かなければなりません。「徳政令」が出された後、歴史はどのような経過を辿ったか考えてみる必要があります。

デフォルト。巨大な投資による傷痕は、ギリシャだけではなく地球のあちこちに見えています。今後、日本をはじめ、世界各国が、デフォルト狙いの危険なゲームに走らないよう祈るばかりです。

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