2015年11月1日日曜日

岐阜の朝

おついたち、おめでとうございます。

美しい岐阜の朝。

「釈尊はクシナガラの郊外、シャーラ(沙羅)樹の林の中で最後の教えを説かれた。

弟子たちよ、おまえたちは、おのおの、自らを灯火とし、自らをよりどころとせよ、他を頼りとしてはならない。

この法を灯火とし、よりどころとせよ、他の教えをよりどころとしてはならない。

わが身を見ては、その汚れを思って貪らず、苦しみも、楽しみも、ともに苦しみの因(もと)であると思ってふけらず、わが心を観ては、その中に我はないと思い、それらに迷ってはならない。

そうすれば、すべての苦しみを断つことができる。

わたしがこの世を去った後も、このように教えを守るならば、これこそわたしのまことの弟子である。

弟子たちよ、これまでおまえたちのために説いたわたしの教えは、常に聞き、常に修めて捨ててはならない。

もし教えのとおりに行うなら常に幸いに満たされるであろう。

教えのかなめは心を修めることにある。

だから、欲をおさえておのれに克つことに努めなければならない。

身を正し、心を正し、ことばをまことあるものにしなければならない。

貪ることをやめ、怒りをなくし、悪を遠ざけ、常に無常を忘れてはならない。

もし心が邪悪に引かれ、欲にとわられようとするなら、これをおさえなければならない。

心に従わず、心の主(あるじ)となれ。

心は、人を仏にし、また、畜生にする。

迷って鬼となり、さとって仏と成るのもみな、この心のしわざである。

だから、よく心を正しくし、道に外れないよう努めるがよい。

弟子たちよ、おまえたちはこの教えのもとに、相和し、相敬い、争いを起こしてはならない。

水と乳のように和合せよ。

水と油のようにはじきあってはならない。

ともにわたしの教えを守り、ともに学び、ともに修め、励ましあって、道の楽しみをともにせよ。

つまらないことに心をつかい、むだなことに時をついやさず、さとりの花を摘み、道の果実(このみ)を取るがよい。

弟子たちよ、わたしは自らこの教えをさとり、おまえたちのためにこの教えを説いた。

おまえたちはよくこれを守って、ことごとにこの教えに従って行わなければならない。

だから、この教えのとおりに行わない者は、わたしに会っていながらわたしに会わず、わたしと一緒にいながらわたしから遠く離れている。

また、この教えのとおりに行う者は、たとえわたしから遠く離れていても、わたしと一緒にいる。

弟子たちよ、わたしの終わりはすでに近い。

別離も遠いことではない。

しかし、いたずらに悲しんではならない。

世は無常であり、生まれて死なない者はない。

今わたしの身が朽ちた車のようにこわれるのも、この無常の道理を身をもって示すのである。

いたずらに悲しむことをやめて、この無常の道理に気がつき、人の世の真実のすがたに眼を覚まさなければならない。

変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いである。

煩悩の賊は常におまえたちのすきをうかがって倒そうとしている。

もしおまえたちの部屋に毒蛇が住んでいるのなら、その毒蛇を追い出さない限り、落ち着いてその部屋で眠ることはできないであろう。

煩悩の賊は追わなければならない。

煩悩の蛇は出さなければならない。

おまえたちは慎んでその心を守るがよい。

弟子たちよ、今はわたしの最期の時である。

しかし、この死は肉体の死であることを忘れてはならない。

肉体は父母より生まれ、食によって保たれるものであるから、病み、傷つき、こわれることはやむを得ない。

仏の本質は肉体ではない。さとりである。

肉体はここに滅びても、さとりは永遠に法と道とに生きている。

だから、わたしの肉体を見る者がわたしを見るのではなく、わたしの教えを知る者こそわたしを見る。

わたしの亡き後は、わたしの説き遺した法がおまえたちの師である。

この法を保ち続けてわたしに仕えるようにするがよい。

弟子たちよ、わたしはこの人生の後半四十五年間において、説くべきものはすべて説き終わり、なすべきことはすべてなし終わった。

わたしにはもはや秘密はない。

内もなく、外もなく、すべてみな完全に説きあかし終わった。

弟子たちよ、今やわたしの最期である。

わたしは今より涅槃に入るであろう。

これがわたしの最後の教誡である。」

お待たせしてしまいましたが、長野から車で無事に移動して、ホテルに入りました。

つらつら、本を読みながら、大切なことに気づき、また法華経本門の菩薩行の尊さを思い返します。

本当に、尊い。

み仏の教えにお出会いできて、心からよかった、ありがたい、と思うばかりです。

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