2015年12月11日金曜日

『火垂るの墓』と『トランクの中の日本』

年末の、京都での長いご奉公が終わり、横浜に向かっています。

今日は東日本大震災から4年9ヶ月目となる11日。

来年は震災から5年目を迎えます。

いろいろなことが移ろい、変わってゆきますが、決して変わってはいけないこと、忘れてはいけないことがあるはず。

来年の春、こうした意味を噛み締めて、まだまだ出来ることを探し、挑戦してゆきたいと思っています。

本日、読売テレビの皆さまが京都佛立ミュージアムまでお越しくださり、「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」について、丁寧に取材してくださいました。

12月8日、特別な意味の詰まった日にご連絡をいただき、12月11日、東日本大震災から4年9ヶ月目を迎えた特別な日に、取材していただきました。

本当に有難い機会を頂戴いたしました。

当初から考えていたとおり、終戦70年も社会の関心も夏までで終わり、もう、このまま、何となく特別な年が過ぎて行ってしまうのかと思っていました。

膨大な情報が流れてゆく社会の中で、どんどん人は通り過ぎてゆくから。

しかし、読売テレビ報道局の金崎記者が、お声をかけてくださったのでした。

お会いしてみると、精錬な、志の高い、真っ直ぐな、若武者のような方でした。

じっくりと展示をご覧いただき、撮影も一つ一つ丁寧に行っていただき、本当に感謝でした。

あまり上手にできませんでしたが、私からこの企画展の主旨や開催までの経緯について少しお話をさせていただきました。

野坂昭如氏が亡くなられたことから、映画『火垂るの墓』にまつわる内容と併せて、この企画展について放送してくださるそうです。

『火垂るの墓』は、何度も何度も、涙しながら観た映画です。

この映画の、清太さんと、節子ちゃんの姿が、オダネル氏が撮影した「焼き場に立つ少年」と、背中に背負っている幼い弟の姿と重なります。

映画の終わりで、清太さんが節子ちゃんを荼毘に付したように、実際の、長崎の少年も、自分の弟を、自分自身の手で、荼毘に付したのだから。

今の、日本から、遠く離れた悲劇にしていては、いけないのだと思います。

どのようなものになるか分かりませんが、精一杯ご奉公させていただきましたので、どうかご容赦ください。

放送予定は、12月19日、土曜日の朝8時からとのことで、「うぇーくあっぷプラス」という番組、日本テレビ系列の全国放送です。

すでに「トランクの中の日本 〜戦争、平和、そして仏教〜」の来館者数は5100名を超えていますが、終戦70年を過ぎ、終戦71年目となる来年1月31日まで開催しておりますので、重ねて、よろしくお願いいたします。

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