2017年4月11日火曜日

フライ

昨日は長野までご奉公に参りました。


あまりにも慌ただしいスケジュールで、申し訳ない次第です。


長野は、本当にゆっくりと過ごしたい場所です。


今日で東日本大震災から6年1ヶ月を迎えました。


満月の今日は午後2時半からインシー用賀店でボウズヨガを担当させていただきます。


東日本大震災から、特に「自然」と向き合うようになりました。


数年前、ずっと夢に見ていた「フライフィッシング」を教えていただきました。


イヴォン・シュイナードに憧れていたこともあり、釣りを愉しむというよりも、自然の中で勉強させてもらうという感覚でした。


お坊さんが趣味に興じているなんて変だけど、フライは僕にとって黙々と自然と自分を学ぶ機会になりました。


そもそも釣りは得意ではないのでお魚に出会うこともないのですが、山奥の源流を歩いているだけで本当にいろいろと勉強させていただいています。


スケジュールが取れず、一年に1回か2回しか山の中に入ることは出来ませんが、だからこそその貴重な時間を愉しみにしています。


運動不足の僕がネパールの3日間で50キロも歩けたのは、少なからずフライのために山の中を歩いていたからだと思います。


実は、ランタンでもフライをさせてもらいました。


標高はきっと2500メートル。


まさに、ヒマラヤから流れ出た川の源流でフライを振れたことは、とっても幸せでした。


村の人に聞くと、やはりここにはたくさんの聖なる渓流魚たちがいるそうです。


当然、下手な僕は彼らに会えませんでしたが、ネパールの、ヒマラヤの源流でフライをした経験は、本当に贅沢なことです。


フライをしていると、ダメな自分を思い知ります。


目も見えないし、岩の上でバランスを取ることも出来ない(汗)。


フライをひっかけたり、竿を倒したり、その竿が流されたり、本当に恥ずかしい自分ばっかり発見します。


「こんなにダメなんだなー」と自分を諦めたくなることもあります(笑)。


でも、川の音が気持ちがいいし、こんな場所に一人でいる自分にも癒されるし、不思議な気持ちでいっぱいになります。


ずっと虫が苦手だったけれど、スリランカでご奉公するようになってからハエが愛しくなっていたし、フライをするようになってから小さな羽虫や蟻が愛しくて仕方なくなりました。


「ハッチ」という虫たちが飛び交う時間が待ち遠しくなったり、楽しく眺めていたり。


不思議なものですね。


いったい、このスケジュールでどうやってそんな場所に行っているんだ、と思われるかもしれませんが、寝る間を惜しんだら、一年に数回の隙は見つかります(笑)。


これからも、どこかのご奉公で山奥を歩かなければならなくなるかもしれないし、フライは続けていけたらいいなーと思っています。


大自然の中の自分を見つけると、今までの生活や風景が変わります。


さて、今日はボウズヨガ。

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