スリランカで最も感激するのは「お助行」である。スリランカ各地を現地のお役中さんと一緒に巡回していく。私にとっては一番の充実したご奉公になり、一人一人、一軒一軒のご信者さん、ご家族とふれあえることが何よりの宝物になる。
何と言っても発展中のスリランカであるから、古き良き日本のような気持ちがする。裕福なお宅もあれば、家がブロック塀だけの、家の中に入っても土間で、その土間の上にそのままベッドが置かれているようなお宅が多い。
そのご家庭に、今回の写真のように、ご本尊を奉安(各家庭に安置させていただくご奉公)させていただくご奉公に伺うと、その土間に膝をついて合掌し、涙を流してご本尊をお迎えするご家庭がある。そのご信心に心打たれる。
また、私がうれしく思うのは、写真のようにみんなが明るいのである。もちろん、日本と同じように私は楽しくご奉公させていただいているし、「うれしい」という気持ちをみんなでかみしめ合っているからなのだが、「ハイ、チーズ」と写真を撮ろうとすると、必ず素敵な笑顔を見せてくれる。
このお助行は、2日間にわたってミランダ女史の運転で各地を廻った。そのミランダ女史の運転は、福岡御導師に聞いていただけばよく分かると思うのだが、おちおち寝ている暇も無いほどの素晴らしいものなのだ。
スリランカの交通事情というのは、インドと同じようにクラクションで話し合いをしているかのように、あちこちで「ピー」「ババー」「プップー」としょっちゅう鳴り響いている。絶対に2台は通れないと確信している細い路地でも、どうどうと突っ込んでいってにらみ合いをし、何とそうこうしているうちにお店の方が屋台を移動したりして通れてしまうのだが、おっそろしい交通事情なのである。私ですら、スリランカやインドでは絶対に運転したくない。
私はというと、足を突っ張って、踏ん張って、目の前に迫ってくるバスやトラックを見ながら、「南無妙法蓮華経、、、、」とつぶやく。そういう状況である。しかし、よく事故も起こさず、ご奉公できているものだ。
しかし、やはりそこは住宅街だったのだ。ちょっと路地を入ると住宅があり、それも確かにコロンボのように密接していない。自然の中にある家。
有難いことだ。
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