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2007年5月25日金曜日

雨に唄えば

 久しぶりの雨も気持ちが良いもの。雨になると、父が好きだった 「雨に唄えば」のジーン・ケリーを思い出す。雨が降っていると憂鬱な気持ちになるものだが、その人の気持ち次第で雨すら気持ちの良いものに変わるのだと教えられた。小学生の頃、雨は外で遊べなくなるし、その頃はテレビ・ゲームもなかったのだから憤然としていたのだが、この映画を観てそういう考え方も変わったように思う。

 そう、50年以上も前の映画だが、父の影響もあって「ローマの休日」や「雨に唄えば」は小学生くらいから観せられた記憶がある。ちなみに、先住は「ローマの休日」を20回以上も映画館に通って観たのだと自慢げに語っていた。

 雨が降るたびに夏が近づいてくるだろう。妙深寺の庫裡の玄関にある小さな手水鉢(ちょうずばち:つくばい)に小さな白いメダカを入れてくれた。妙深寺は近所ではすっかり消えてしまった自然に囲まれているのだが、残念ながら夏は蚊が多い。その蚊が出ないようにと、メダカを入れたわけである。小さなメダカだが、入れてみると毎朝ご挨拶をしたくなる。不思議なものだ。

 日曜日に講演する内容もほぼ出来上がり、明日は午前中は本堂エレベーター設置のための打ち合わせと、午後は補講にバー。この組み合わせも妙深寺ならではかもしれない。若い教務が若い方々と企画してはじめた「バー・ロウタス」。お寺でバーとは、何とも風変わりだが、何とか忙しい方々と交流をはかろうと企画・運営されている。
 胸襟を開いて、ざっくばらんに、教務とご信者さんが語らう。もちろん、教務とご信者さんという関係だけではなく、このバーを通じて同世代のご信者さん同士が親しくなったり、特に社会人の方が多く、交流を深めてくれている。

 最近はご信者さんが友人を連れてくるようになった。何とも不思議な会合だが、「出会い」が全て。「縁」が全てで、この「縁」がなくなったらご弘通できないのだから、有難いと思っている。

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