ダライ・ラマ師に触れたので、ちょっと書いておく。
10月のセッションは、「ブッダ・ジャヤンティ・2550」というブッダの生誕2550年(インド等の地域ではそのように信じられている)を祝すイベントへ日本代表として参加した際に行われた。スリランカ在住でインド出身の本門佛立宗のご信者、ラジ・アベシンハー女史の尽力によって実現したセッションだった。
そもそも世界的に「仏教」といって思い浮かべる僧侶は、ハリウッド等でも映画化された人物、ノーベル平和賞も受賞しているダライ・ラマ師であろう。
平成18年2月、ラジ女史から「ブッダ生誕2550年(ブッダ・ジャヤンティ。インド・ネパール・チベットなどで信じられている年歴)を祝して、各国から代表団を呼びイベントを開催する、日本代表として本門佛立宗が参加できる、ダライ・ラマ氏が参列するので、ぜひ福岡御導師との邂逅を実現したい」と連絡があった。忘れもしない。その時、私はイタリアご奉公の途中だった。その連絡をローマのフォロ・ロマーノから福岡御導師に電話した。
ダライ・ラマ氏は、1989年にノーベル平和賞を受賞したチベット仏教最高指導者。毛沢東、周恩来、ネルー、ヨハネ・パウロ二世、マザー・テレサ等、世紀を代表する政治家や宗教者と、時に対峙し、交流してきた人物であり、その数奇な生涯はハリウッドで映画化もされている。ともかく世界で最も著名な仏教僧として認識されている。
早速、調整を始めたが、当初福岡御導師は「ダライ・ラマ氏に会うだけなら、わざわざ行く必要はないだろう」と所感を述べられていた。これは至極当然だ。最も著名な仏教僧というが、真実の仏教からすれば密教僧であり容認できない曲がった教義がチベット仏教には内包されているのだから。
しかし、調整を進めてゆくとこの式典が「チャンティング(口唱行)」を主とするものであり、本門法華経の口唱行を紹介し、共に唱えていただくプログラムであることが判明した。またとない機会に御仏のお導きを感得し、御導師は渡航を決断されたのだった。
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