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2008年1月18日金曜日

スリランカへの出張

 17日の朝、京都は雪が舞っていた。一日中、京都の空は青空が出たり、曇ったり。低い雲がゆっくりと流れており、青空が出ても北の方から小さな粉雪がパラパラ、パラパラ、と舞う。これを「比叡下ろし」というのだろうか、本当の雪と、雪が風に吹き上げられて市中を飛び回っているのか、分からない。私は雲が大好きなので、そんな京都の冬の空を眺めながらご奉公させていただいていた。
 18日の朝は長松寺にて寒参詣、夕方には横浜に向かう。そして明日、土曜日は自坊・妙深寺でのご奉公。京都の出張もあり、寒参詣中ではあるが月末までスリランカへの出張がある。留守がちになっているが、前年に比して圧倒的に寒参詣の参詣数が増加している。喜びの声があちこちで聞こえる妙深寺の寒参詣。ありがたい。老若男女、和気藹々。特に、私も存じ上げない新しい方、ご家族連れがお参詣くださっているのが嬉しい。
 先日、薫化会の餅つきがあったのだが、そこに私がお教化させていただき、ずっとずっと御祈願させていただいてきたご家族が、家族連れで参加してくださっていた。あぁ、嬉しかったなぁ。私は御講席があり参加できなかったのだが、ご家族で薫化会にとけ込み、お餅つきと書き初めにも最後まで参加して楽しんでおられたという。子どもたちだけで50名近くの参加。うわー、これもありがたい。
 スリランカには24日から30日まで出張ご奉公となる。あちらのリーダーの方々が、到着したその日から怒濤のスケジュールを組んでくださっている。今回スリランカに出張するのは、私と清顕師の2人。スマトラ沖地震の際、津波で大変な被害を受けたゴール市でもセッションを行うことになっている。また、刑務所でのセッションや、Kumduni Herathさんの手配でキャンディー地域にも訪問し、セッションを執り行うことになっている。
 実は、昨日17日午前0時、分離独立を求める少数民族タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」とスリランカ政府が2002年に結んだ停戦協定が失効した。スリランカ国内に於ける内戦、テロが激化する恐れがある。事実、コロンボ南東部でバスが爆破され、27名が亡くなった。一昨日、16日を以てノルウェーとアイスランドの停戦監視団31人は活動を停止した。政府の軍事行動とテロによる暴力の応酬が拡大する恐れがあり、予断は許さない。
 しかし、かといってご奉公を中断するわけにはいかない。そこに生きるご信者方は、正しい仏教による平和と繁栄、共存を確信している。それこそ「立正安国」の教えであり、正しい教えを立てることによって、国を安んずるというお祖師さまの教え、私たちの希望だ。
 10年前、福岡御導師が最初にスリランカを訪問した時も、内戦が激化していた時だった。まさに、その時だった。お計らいをいただいて、私たちも無事にご奉公させていただきたいと思う。

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