ページ

2008年3月5日水曜日

Minako's Gokaidan

 昨年の初夏、彼女は正式に妙深寺でご信心を始められた。
 彼女は、爽やかな、あどけない笑顔をされる。フランスに6年ほど留学し、服飾デザイナーとしてお仕事されている。普通のデザイナーさんの感性や感覚と違うと思って感心しているのは、彼女は本当の意味で「人」や「自然」「地球」に優しい「服飾」を考えているデザイナーであるということ。初対面の時には気づかなかったのだが、本当に深く、強く、慈悲の深い強い女性だった。初対面の時は、か弱そうに思ったのだが。
 彼女は知られざる地球環境破壊の一翼、「コットン」の害について考えている。彼女のブログ「I am Buddhist」見てみると、彼女の言葉でオーガニックコットンについての思いが書かれている。
 『純粋な仏教徒。好きな言葉はちょっと真面目に「ありがとう。」漢字で書くと「有難う」「有ることが難しい」と書きます。自分がこの世で生かされている事も有る事が難しいのだし、こうやってブログを通じて出逢う事も有る事が難しい。だから”ありがとう”という日本語が大好きです。良い事,悪い事、すべての事は「有る事が難しい」のだから「有難い」「有難う」と心から思えるようになりました。そして、日々の暮らしの中で”丁寧に生きる”ことが大事だと今は思っています。私は大自然が大好きです。地球が大好きです。この地球上に生まれてきた生命すべてが”有る事難し”(あることがたし)です。美しい風景をいつまでも見ていたいです。苦しむ人を見て見ぬ振りはできません。だからデザイナーとして出来ることは環境と人々の健康を損なわない服作りです。実は私たちの着ているコットンには大量の農薬や枯葉剤が使われています。一見、ナチュラルなイメージのあるコットンですが、生産農家の人々の健康被害は想像を絶するものです。私達は知らないうちに発展途上国の仲間を傷つけていたのです。この事実を知ったこれからは農薬を絶対に使わない”オーガニックコットン”で洋服作りをすることに決めました。少しでもオーガニックコットンの需要を増やして生産農家の人々が健康でいられることを願います。そして私は日々唱えます。南無妙法蓮華経』
 素敵な言葉だなぁ。有難いなぁ。まだ、ご信心を始めてから1年にも満たないのに、ここまで感じて、ここまで書いてくれるとは。有難い。
 その彼女が、手作りの御戒壇を建立した。あまりに素敵で、イタリアのご信者さんの御戒壇のようにも思えた。突然、チカちゃんのページに写真が載ったので、住職として恥ずかしながら驚いちゃった。小さな小さな懐中御本尊の護持から始まって、少しずつご自宅の「御法さまのお家」を立派に荘厳されてこられた。ご主人のご理解もいただき、こうして手作りの御戒壇を立派に荘厳するまでに至られた。
 彼女の報告メールには、これまで護持されてきた懐中御本尊をお奉りした写真と、御講の時に御講師がお寺から持ってきてご奉安してくださった御戒壇の写真、新しい御戒壇の写真等が添付されていた。ブログをスタートさせたことも書いてあり、また嬉しくなった。Yaccoさんにしてもチカちゃんにしても、今回はMinakoちゃんまで、こうしてご信心を一生懸命言葉に、文字にしてくれて、本当に有難い。ちょっとMinakoちゃんからのメールを中略しながら載せさせていただきたい。
 『ご住職へ。ありがとうございます。ご報告が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。お戒壇はいろいろ悩みましたが、うちは猫が3匹もいるのでのぼってしまわないように”壁掛けお戒壇”を手作りさせていただきました。
 お戒壇ですが、素材は日本のタモ剤を使用しました。一見すごい大きなお戒壇に見えますが、あくまでも壁部分だけです(笑)。お初水を置く場所はイタリアの御戒壇を参考にさせていただきましたよ。実はこんなお戒壇はパリにいた頃からずっと想像していました。それが十字架ではなく、宇宙の道理の仏教であることはこのゆえない喜びです。ご信心にお出逢いできて本当に良かったです。信仰があるということはゆるぎないものを持っているということですよね。胸を張って言えますよね。”I AM BUDDHIST!!”』
 ありがたいなぁ。心から、Minakoちゃんの幸せを祈っています。そして、「人」と「自然」「地球」に優しいオーガニックコットンが全世界に普及するMinakoちゃんのMissionが成功しますように。良い夢を持つことは豊かな人生に欠かせない。素晴らしい目標だと思う。
 とにかく、ありがたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿