ブラジルの吉川くん(吉川師の弟さん)から、ブラジルの貧民街でご奉公してくださった時の模様を知らせるメールが届いた。そこには、右に載せた記念写真と、You Tubeにアップした動画のアドレスが添付されていた。
アドレスをたどってみると、活き活きと、ブラジルでご奉公してくれているひろし君の姿が。斉藤御導師や御講師、吉川さんご家族やお教化子たちの手によって、8月の青少年の一座で、お参詣者が持ち寄ってくださったおもちゃが、確かに厳しい環境で育っている子どもたちの手に渡っている様子が、克明にレポートされていた。本当に、ありがたい。
実は、土曜日の夜、ブラジル教区長である斉藤御導師が横浜妙深寺にお参詣くださった。今回の来日は、ブラジル本門佛立宗の開教100周年にお参詣くださった寺院の一つ一つに御礼されるためということだった。心から恐縮し、その姿勢、そのご奉公に、本当に有難く、頭が下がった。
夕方、横浜に到着され、妙深寺に一泊してくださった。夜の補講にまでお参詣くださり、翌日の朝参詣でもご挨拶をいただいた。丁寧な御礼のご挨拶と、その後で、やはり先日のひろし君のご奉公に対してのお言葉があった。斉藤御導師ご自身も、あの場所に入ったのは初めてだったという。警察ですら、その地域の「ボス」に「許可」を得なければ入れないということだった。そのくらい危険な場所なのである。
斉藤御導師は、今回の青少年の一座のご奉公を受けてくださり、ひろし君と一緒に陣頭に立ってご奉公くださった。それは、ひろし君からのメールにもあったとおり、日本に出発する前日のご奉公であったという。大変なスケジュールの中、また危険を顧みず、ご奉公くださった。
さらに、斉藤御導師は、必ずや、このご奉公を続けて、あの地域に、苦しんでいる子どもたちのために、御題目をお伝えしたい、ご弘通ご奉公に精進させていただきたいと仰っておられた。大変に感動させていただいた。
まさに、いろいろな御縁がつながって、心と心がつながって、本物のご信心が伝播していく。言葉少なな斉藤御導師は、「こうした本物のご信者さんが、世界に100人欲しいですね」と仰っておられた。「100人」。そう、100人でいい。同感だ。なるほど、そう考えたらいい。今の世界に、100人でも、どんなことがあっても、上行所伝の御題目をお伝えさせていただこう、それしかない、やろう、やろうじゃないか、と声をかけ、励まし、実践する人が、100人でもいたら。斉藤御導師は、ブラジル人の自分でも入ったことがなかった危険な場所に、様々な手だてを作ってご弘通しようとしているひろし君の行動、ご奉公に心打たれ、「自分を反省しました。今まで何やっていたんだ、と思いました」と、妙深寺のご信者さんの前でお話されていた。前夜、「100人でもいたら、もっともっと世界は良くなります。頑張りましょう。世界を変えましょう」と御導師が話しておられた言葉が耳に残っている。
人数の多少によらず、異体同心はご弘通の基本。お寺の大小を比ぶるはアホ。そのお寺に、どこに出しても恥ずかしくない、本物のご信者さんが何人いるかが勝負、と教えていただく。本当に、お祖師さまの御本意を知り、人間の本業に目覚め、ご弘通を志し、実践する人。艱難辛苦を乗り越えて、苦難や困難に立ち向かい、臆することなく生きる人。徳は人にゆずり、苦労は自分に引き受ける人が、何人いるかが勝負。頭数がいても、本物がいないのでは話にならない。臆してどうする。開導聖人も、「だまされな贋(ニセ)の信者の多き世や」と御教句をお遺しになられている。そうした、本物のご信者さんを、何人育成させていただけるかが、教務のご奉公ですね、と斉藤御導師と語り合った。有難い。さらに、頑張ろう。
では、You Tubeの動画のリンクを掲載させていただく。 青少年の一座で、おもちゃを持ち寄ってくれた人たちに向けた、斉藤御導師の御礼の言葉から動画は始まる。ぜひ、ご覧いただきたい。
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