さて、スリランカの件。象の孤児院を後にして、ケーグル地域のヘラスさんの家へ。このお宅はキャンディロードから山を少し登らなければならない。いつもは車だが、今回の大型バスは入れないので歩く。雨期ということもあり、パラパラと雨が降っていた。きつい坂道をみんなで歩いていく。
上の写真がその道のりなのだが、両側に濃い緑が茂っているのが見えると思う。そう、スリランカは緑豊かな国で、「住宅街」といってもジャングルのようなところが多い。私もお助行に廻らせていただいている時、このことを痛感した。その時、ミランダさんに運転してもらって、各お宅を廻っていたのだが、ある芸術家のお宅の近くになってミランダさんが、「ねぇ、この辺は素晴らしい住宅街でしょう?」と聞いてきた。どこから見ても鬱蒼としたジャングルで、家など何処にも見えない。「え?ここが住宅街?へー?」と驚いて答えてしまった。柴山局長は、コロンボや郊外などの街並みを見て、昭和30年代の日本のようだと仰っていたが、そうなのだろう。日本でも、所々剥げたアスファルトの道、隣近所との近さ、郊外に出ると木々が生い茂っているというの普通だったのだろう。
既に書いたが、ヘラスさんは英語教師で、この地域のご信者さんは教師の方が多い。ヘラスさんの御講の前にこの州の知事のお宅に伺った。その奥さんから、どうしても一座の口唱をしていただきたいということで、懐中御本尊をお掛けして御題目をお唱えさせていただいた。どのような場合でも、ご弘通の勝縁とさせていただく。この地域でご弘通が進展するように、一座の口唱会も意味があった。
ヘラスさんの家のニプナ君は妙深寺ではお馴染み。お参詣してくれてから3年以上が経過するのだから、随分と大人になった。まぁ、眉毛も濃くなっちゃって。妹さんはハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーに似ている(と勝手に言って談笑していたのだが)。みんな、素直にご信心をされ、いつもご利益談をメールしてくれる。有難い。
和やかな雰囲気の中、御講が奉修された。時間が無く、若い人たちはメールアドレスを交換したり、連絡先を教え合ったりしていたのだが、とても名残惜しく、早々にバスに向かった。次のプログラムは、世界遺産・キャンディ。いよいよ、本格的な北部の街。仏歯寺に18時までに到着しなければならない。その前に着替えなければならないので、近くのおみやげ屋さんを借りて改良服にお召し替えいただく。
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