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2009年1月31日土曜日

スリランカのファーストフード

 御講と御講の間、お迎えに来てくださったGamage氏と、道の途中で待ち合わせしたDr. Mirandaが合流してランチを取ることになった。いわば、「スリランカのファーストフード店」。二人とも私がスリランカの料理に何の抵抗もないことを知っているので、ここに案内してくださった。
 誤解していただきたくないので書かせてもらうと、コロンボ市内にはビルも立ち並んでいるし、コンクリートの建物もある。しかし、このお店は土塀で出来ている。最近日本の店舗などで塗り壁のデザインがあるが、このお店などは「本気の塗り壁」で(笑)、思い切りひび割れていて楽しい。スリランカの、このお店にとっても、こういうセンス、こういうデザインでしておられるのだろう。ほんと、美味しさが増す。
 きっと、何千年も前から同じように料理をし、同じように料理を並べ、同じように食べていたのだろうなと容易に想像できる。 あの土鍋、あのかまど、そこに入れられた食材、香辛料のきいたお料理。 インドやスリランカなど、発展の途上にある国について偏った情報で恐れを抱いている人が多いが、私はインドでもスリランカでもお水に当たったとか、食べ物でお腹を壊したということがない。もちろん、気をつけているからだが、こういうお店での食事も、ご信者さんのお宅で出していただく家庭料理も、すべていただいても何の問題もない。有難いことだ。
 これは身体が丈夫とか、そういうことではないように思う。御法さまからのお計らいはもちろんだが、スリランカは特に暮らしに関して清潔な国だと思う。海外でお腹を下す方の大半はストレス性のものだということだし、過剰な心配はしない方がいい。日本だって「危ないな」と思う場所で購入した食材はこわい。水も食べ物も、怪しいものは食べないものだし、どの国でも危ない。それよりも、食材の産地を偽造したり、一人50000円もする高級料理店「吉兆」などで一度出したお料理を信じて食べている方が恐ろしい。
 一度、現地で食事をしたら忘れられなくなる。本当に美味しいのがスリランカのお料理。みんなで楽しく食べる。食事中の話にも花が咲く。ずらっと並べられた土鍋の中から自分が食べたいものを選んでお皿に乗せるビュッフェのような食べ方と、もう一つは大きな葉っぱの中に食材を入れ、チマキのように蒸して料理されたものがある。今回、ミランダ博士のお薦めで、私はGamage氏と共に葉っぱに包まれたものをいただいた。本当に美味しかった。絶妙に味が染み込んでいて、「こりゃスリランカ風のチマキだ」と確信した。みなさん、いろいろと考えてくださっていて、日本人の舌を心配しておられる面もあるが、私には心配無用。ご供養、ありがたく頂戴した。
 ゆで玉子が入っていたり、煮魚が入っていたり、野菜やお米が一緒に入っている。それを食べるスプーンやフォークが曲がっているのも楽しい。ちょっと、横浜ではこんな風にご奉公することがなくなってしまっていて、楽しんでしまった。御講と御講の間の、ファーストフード店でのご供養。横浜でも、こうしたご奉公があってもいいな、と思った。

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