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2009年9月14日月曜日

特別講義

 本日、佛立研究所、佛立教育専門学校共催にて、特別講義。立正大学名誉教授の中尾堯先生による。10月10日より京都国立博物館に於いて開かれる「日蓮と法華の名宝展」の構成を為されたことから、その構成内容を詳しくお教えいただくとともに、それを中心として「立正安国論」周辺のお祖師さまに肉薄し、非常に示唆に富んだお話をいただいた。

 1260年、39歳のお祖師さまが「立正安国論」を上奏されたのは、なぜか。正嘉の大地震、その恐ろしさ。鎌倉を襲った大災害を、吾妻鏡の記述から検証し、その衝撃からお祖師さまが上奏への決意を固めてゆかれる課程など、お祖師さまの吐息に肉薄して感じられた。
 また、この展覧会では法華経寺に伝わる『立正安国論』の御真筆が拝見できる。その14紙の、墨のシミを見てご覧なさい、と教えていただき、お祖師さまが、まさにお書きになられている時に付いた墨のシミと、お祖師さまの「指紋」「指先」まで、感じることができる、と。有難い。京都十六本山を中心とした諸寺伝来の多くの宝物が一堂に展観できる。二度以上、訪れてみたい。

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