明日から、妙深寺の教区御講が開始。太平洋上には910hPaという恐ろしく大きな台風が控えている。秋雨前線も刺激されて天気は雨の予報。これから、台風に備えなければ。お祖師さまの祥月ご命日を前にして、空は大きく荒れそうな気配。
本当に、この台風には十分注意しなければならない。既に、9月末にフィリピンを襲った豪雨は甚大な被害をもたらしているし、カンボジアなど東南アジア全域に被害が及んだ。950hPaの規模で本州直撃となると、農家の方々など心配が募っておられることと思う。何とか最小限の被害に止まってほしいと思う。
ところで、何か、10月に入り、現証が顕れ続け、いよいよ盛んに、敏感に、繊細に、目の前に、身に当たって、教えていただいていると思う。海外から帰国したからという理由ではない。何か、潮目というか、風向きというか、何かが変わっている。こうした時こそ、慎重に、素直に、信心を改良し、信心を固めてゆかなければならないと思う。
誤魔化しが通用しないような、その敏感さが佛立信心の真骨頂であると思う。現証の御利益が、あるとか、ないとか、そういうレベルの話をしている間は、本物の佛立信心ではない。現証は速やかに顕れる。大慈大悲の御罰も、改良のために速やかに現れる。
賞罰現証が速やかに現れない理由は2つ。お折伏がないか、もう、どうしようもないか、だ。
御教歌に二首。
「さらでしも 下りやすきを 信行の のぼり車は 心しておせ」
「さらでしも 下りやすきを 信行の のぼり車は 心ゆるすな」
「誉めざれば進まず。ほむれば矜る。愚人は賞罰を厳しくせよ。講内の信心、信者のだれたるは、御罰の当るをさとして改むべし。仏祖の大恩忘れざる本にかへる。功徳、之より大なるはなし。現罰なしを謂ふべからず。時、未だ来らざる也。御利生ある御経なる故に罰もまた速やか也。如説抄に云く、法華折伏と云々。御経躰折伏に在す也。
信心のダレ行きて、今日の自力正意となるは必死の難、病をのがれたる大恩を忘却したる也。此時の御罰は御呵りと思ひ悦びて改むべし。見捨てられ奉りなば、今生にとがめ無し。順次生堕獄すべきもの也。昔の御利生を忘るる故に信心を失う也。此時、罰必ず当る」
何か、事が起こってから、慌てるのではなく、常日頃教えていただいている御法門を、本当に身に当てて、しっかりとお看経をさせていただいて、謗法を冒すことなく、素直正直にご奉公させていただかなければならないと思う。「我が懈怠を以て、法に妙なしと言うこと勿れ」である。
そうではなくても、どうしても、煩悩が勝つ、慢心が勝つ、自分考えが勝つ。そんな私たちだからこそ、この御教歌や御指南をいただいて、「心して押す」と気張り、「心をゆるさない」と警戒しなければ。敵は自分の心の中にある。賞罰が、速やかに現れる。これが、佛立信心。いよいよ、そうした時と感じる。
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