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2010年1月22日金曜日

海外弘通の委員会

昨日の会議についてですが、無事に終了しました。本当に、よかったです。

今期3年間、第1回の海外弘通特別委員会、創設初会合の海外弘通研究委員会の合同会議。いろいろなことを目指さなければなりますんが、とにかく第一歩です。会議に参加していただいた委員の皆さま、本当にありがとうございました。

特別委員会の委員の皆さまは、海外弘通のスペシャリストとも言える御導師や御講師方です。今の日本側としてはブラジル弘通の第一人者である鈴木御導師、言わずとも知れたイタリアやスリランカの開発の師である福岡御導師、北米の田村師や岡居師、流暢な北京語を操る片山師など、海外弘通ご奉公の中核を担っておられる方々で構成されています。

弘通研究委員会の委員の皆さまには、青年教務会の面家会長と高須副会長、抜群の英語力を持つ小林師や萱森師にご就任いただき、ご信者さまを代表して国際感覚や知識が豊かで、語学堪能な方々にお集まりいただきました。Y教授、光子さんとアラスター、祐歌さん、本当にありがとうございます。英語、北京語、ハングル、ポルトガル語、イタリア語、ようやく揃ってきました。

まず、現在の海外弘通の状況をご理解いただき、情報を共有することから始められたらと思います。そして、問題や課題、改良点や可能性を検討してゆきます。実際に、翻訳や細かなご奉公の支援もお願いしてゆきます。

海外弘通は、海外のためだけにあるものではないということは明らかです。国内のご信者の皆さまに広くご披露してゆくことによって必ずいい相乗効果が現れます。誰もが佛立信心のエッセンスに気づくはずです。普段から慣れてしている、あるいは言われている、教えられている、ご奉公やお教化、ご弘通の意義や意味を再発見したり、再認識したりすることができるはずです。これを実現するために、海外との密接な情報交換をしてゆかなければなりません。

また、過去10年で新しい時代の海外弘通へと進化したことを、教務さんもご信者さんも認識し、その認識を共有すべきだと思います。インターネットに象徴されるグローバリズムが、移民や移住した日系人のグループへの出張ご奉公という概念を根本的に変えているということです。海外弘通は、ブラジルでも、韓国でも、イタリアやスリランカはもちろんのことですが、日系人を飛び越えた現地の多様な人種の中に広がっています。そこに生まれている佛立信心を見据え、彼らを教導し、恒久的な組織へと編成し、その国や文化に根付いて浸透してゆくように力を合わせてゆくことが、海外弘通の本質であり、命題なのです。

スタンドプレーだと批判されることもありますが、開拓のご奉公は尊い。同時に、それを如何に宗門全体の資産としてゆくかを考えなければなりません。また、ご弘通は生き物ですから刻々と変化します。ご信者の現勢も変わります。宗門にしても寺院単位にしても、浄財を投じてご奉公させていただく以上は、その弘通の現勢に応じた判断基準を作らなければならないと思います。今までの海外団体参詣の在り方で、本当に各国のご弘通が発展してきたか検証する必要もあります。観光が主たる目的となった海外団参は、時に、現地のご信者さんや現地の組織にとって害悪でしかなくなることも知らなければなりません。海外現地信徒にとっても、日本の信徒にとっても、媚薬のような海外団参の在り方では、行う意味がありません。ご弘通の本質は、もっと違うところにある。

厳しい検証と、いま流行の事業仕分けのようなスタンスで取り組むべき課題もたくさんあるはずです。果たして、これまでのご奉公に、ご弘通の効果があったのか、なかったのか。あるものは残し、なかったもの、それが偏っていたもの、一部分に限定されていたもの、一過性のものなどは、改める。

電車の中なので話がまとまりませんが、委員会に多くの有職者や責任ある役職の方々が入ってくださったことにより、とにかく、より意義のある、夢のある、将来性のある、一貫性のある、海外弘通の在り方が研究されることと思います。そして、当然ながら、経費の削減や効率化に向かいます。国内へ海外弘通の情報が行き渡り、海外の地域同士が有機的に結び付くことでしょう。スケールを大きくして、宗門が真に国際化すれば、「世界平和」の実現や「祖願」の達成は現実味を増します。

現証主義は現場主義であり、現証勝負とはご奉公勝負です。現場に出なければ現証はありません。現証比べ、現証のご利益で勝負するとは、奇跡談を並べて比べ合うのではなく、ご奉公してるか、していないかという「因」の勝負です。どんなに賢くても、知識があっても、地位が高くても、自坊のご弘通ができていなければ、発言権はありません。

あ、長野に着きます。ありがとうございます。

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