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本門佛立宗の海外弘通は、良い意味では「草の根のご弘通」、悪い意味では組織だってのご弘通と」は程遠い。とにかく、一人一人のご信心とご奉公から始まるのが、本門佛立宗の海外弘通。他の新宗教の団体は、政治力や資金力を駆使して海外布教をします。既成の巨大仏教団体も同じ。でも、私たちは違います。「だからこそ、佛立宗は素敵だ」と私は思っていますが、ちょっとうらやましいかな(笑)。
とにかく、シンガポールで、こんな風に本門佛立宗のご信心の輪が広がってゆくとは、思っていませんでした。シンガポールに御題目の声が響き、御講に、お助行に、と日々ご信心のふれあいやご奉公が行われているなんて(涙)。こんなに有難いことはありません。
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スリランカやイタリア、近年では遠妙寺さまのフィリピン弘通など、海外弘通の現場には国内の私たちが学ぶべきポイントがたくさんあります。「お寺」という「拠点」も、常在のお教務さんも、何もなかった地域や国。そこには、ほんの数人のご信者さんしかいなかったのです。その「人」のご奉公で、何もかもがスタートします。「人」こそ全て。一人が変われば世界が変わる、の証明ですね。人が全てを生み出していきます。とにかくご信心の尊さや本来のご奉公姿勢が、何もない海外では端的に表れて、勉強になります。有難いことです。
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いや、ご信者さんが仕事で転勤され海外に住み始める、というケースはよくあることです。それだけならば、世界各国に同じケースはあります。しかし、シンガポールは違いました。ご主人の匡司さんは、大学時代から強いご信心で知られており、ご弘通の思いや意義を強くお持ちです。ハーバード大学を出ておられ、シンガポールでも日系企業ではなくパリに本拠のある欧州企業のアジアの拠点法人に勤めておられます。これは、大変なことです。
そして、誰よりもシンガポール弘通のキーパーソンである齋藤さんの奥さま・宥華さんは、本当に最初からシンガポールでのご弘通を考えておられました。どんな人でも、どんな場所でも、なんとかこのご信心をお伝えしようとしておられました。シンガポールの開教は、宥華さんによって為されたと言っても過言ではないと思います。本当に、海外に住んでおられるだけなら、本門佛立宗のご信者さんもたくさんおられます。宥華さんは、最初から、はっきりとご弘通という目的をもっておられました。
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しばらしくて、宥華さんのお教化は成就しました。日系人で完結しないこと、これが海外弘通の最低限の条件です。宥華さんは本当に純粋な思いを持たれている方で、頭が下がります。11月、ジェッドの家に御本尊を奉安させていただくことになり、再びシンガポールを訪れました。1泊3日の強行スケジュール(汗)。しかし、本当に御本尊をご奉安させていただいてよかった。
そして、それから、本当に不思議なことが重なってゆきました。いろいろな意味で、臨界点を迎えたのです。そう感じます。つい先日も、一大現証の御利益が顕れました。重ねて、これは後で書かせていただくことにします。
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