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2010年11月22日月曜日

きなくさ

とんでもない速度で、戦争が近づいているような気分です。

中国とロシアと北朝鮮。それぞれ「こちら」ではなく「あちら」でグループを組んでおられる国々。金正日さんが電車で周遊する、仲の良い中国とロシアです。困ったものですね。

中国は着々と自国の利益を追求する政策を戦略的に実行しています。領土問題も、来るべき資源枯渇のサバイバル時代に13億人の民と共に生き残るために必要な戦略か。13億とは19世紀末の世界全体の人口と同じというのだから、恐ろしい。危機感からしても、したたかに、ジワジワ、目標に向かって突き進むはず。中国にとっては北朝鮮も日本を揺さぶる重要なパーツとして活かす方法を考えているでしょう。本当に、恐ろしい。

奥歯にモノのはさまったような議論をしていないで、あるいは極端なことを言い合って煽るのでもなく、違う意味で一致団結して立ち向かわないと。

政治家、いないですね。これでは困る。それを選んでいるのも国民。

与党も野党も、どっちもどっち。頼れる政治家、いるのかしら。そうこうしている間に、ポンッと軍人などの頼れる愛国者に見える人が登場して軍事政権みたいなものが出来てしまうのも歴史が証明しているし。そんな怖いことないです。そして、人々の不幸は繰り返されるのですから。

政治家の方々に、頑張って欲しい。きな臭い世の中なのに、まともな議論が聞こえない。国会でも。これでは○△大臣だけではなく、ずっと前から国民全体に国会軽視の風潮が生まれていると思うのですが。あそこじゃ決まらない、と。矛盾ですよね。国家として哀しいことです。

日本の国家ビジョンを、根底から考え直すべきか。いや、そんな余裕もないか。とにかく、以前には見られなかった中国とロシアと北朝鮮による一致団結「ゆさぶり」が、これからも続きそうです。心しておかないと、危ないです。

尊皇と佐幕、攘夷と開国、いろいろな対立軸がありました。孝明天皇が大の夷人嫌いだったことから尊皇攘夷は加速します。開国、けしからん、と。しかし、結局、幕府が倒れたら開国する。孝明帝も崩御された後でしたから。当時、政策は議論されず、政局だけが取り上げられました。歴史には、政策を訴えても耳に入らなくなる時期があります。それは為政者や権力者の責任でもありますが、明治維新も、よく見てみると政策よりも政局で、振り返ってみれば権力闘争であり、思想戦争であり、宗教戦争でした。政策を語れる人は、維新前夜にほとんどが殺されました。日本史上最大のチャンスであり、最大の不幸でした。

開導聖人は、その明治維新の真実を、教えてくださいます。有難い視点です。ここから学ばなければ、もったいないです。立正安国とは、国の乱れは佛法の乱れによるのです、何を信じているのか、という思想・信仰の乱れによるのです、と説かれました。

本当に、人の心を冶する真実の、普遍的な、生きた仏教が、日本人にとっても、世界中の人にとっても、大切だと思うのですが。

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