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2011年3月31日木曜日

ひとり

いろいろとご指摘やご批判、ご連絡をいただき、ありがとうございます。

自分の発言には全て責任を負っています。発表にしろブログにしろ、疑問や質問のある方は、もっとご意見いただきたい。

近日中に研究発表の内容も全文発表します。

『水戸・いわき・釜石・陸前高田 支援活動のご報告』 竹村堅裕ご住職

『水戸・いわき・釜石・陸前高田支援活動レポート』

 東日本大震災以降、自分にさせていただける支援活動は何か?と「義援金、物資調達、ご祈願、現地支援」などを思う中で、原発等の事を思うと、まず、「ご祈願」させていただこうと「24時間口唱」をさせていただき、ご宝前に「大震災終息・原発事故終息、原発事故終息のために活動されている方々、救援活動されている方々の、活動円滑無事安穏、被災者無事救済、佛立寺院教講の無事安穏等」をご祈願させていただきました。

 その後、29日、30日で水戸の秋山ご住職と行動させていただき、支援活動に入りました。

 妙深寺の長松ご住職と連絡を取り、妙深寺で支援物資を積み、水戸の開運寺に向かいました。開運寺で荷物を積み替え、秋山ご住職と共に、まず原発30キロ圏のいわき市にある妙運寺のご信者さんにお配りする水やお供水をトラックに積み込みました。
 妙運寺には23時ごろ到着し、とにかくご宝前にご挨拶をさせていただきました。トラックの荷台にホロをかけたまま、一路岩手県釜石市の慈念寺へと支援物資を届けに向かいました。
 30日早朝に釜石市に到着。市内は家屋の倒壊している様子もないことに安堵しました。港に近づいて行くと突然一転して街並みが急変し、津波の被害が目に飛び込んできました。ひっくり返っている車、歩道にある船、倒壊しかかっている家屋、瓦礫の山、港に乗り上っている巨大な船、とにかくあるべきものがあるべきところにない現状に、「一体何が起きたのだ?」と目を疑いました。町の様子を見る限り、すべては津波の被害であり、地震によりものではないことを理解しました。

 こうした町の様子を見ながら慈念寺に到着すると、お寺は高台にあって全く津波の被害を受けておらず、無事な本堂を見て少し安堵。ご宝前にご挨拶させていただき、お寺そのものが無事であることに随喜しました。本堂のご信者さんの席には、皆さんから寄せられた救援物資が並べられてありました。
 今回、私たちは尾形ご住職の車にガソリンがなく、被災地域の方々に物資を配達したくても出来ないと聞いておりましたので、燃料を多く積み込んでいました。早速尾形ご住職の奥さまと物資を下ろし、それらをお渡ししました。そして、ガソリン等の燃料を車に入れて慈念寺での支援を終えました。尾形ご住職ご家族と朝ごはんをご一緒させていただきました。 
 物資は日が経つごとに必要なものが変わります。燃料不足も少しずつ落ち着いてきている様子でした。調味料や野菜、肉類、お惣菜などが喜ばれ、またティシュなどの消耗品を喜ばれていました。朝ごはんをいただきながら津波の甚大さやみんなが頑張って乗り越えようとしていること、お計らいのことなどのお話をお聞きすることが出来ました。
 慈念寺を後にして壊滅状態といわれている陸前高田に物資を届けにまいりました。大船渡を通り海沿いは物凄い津波の被害でごった返していました。道路の脇は全て廃墟と化した街なみでした。そして、当に今回の巨大津波がいかなるものであるかという状況が目に飛び込んで来たのです。

 釜石や大船渡もすごい事になっていましたが、陸前高田はほぼ全てが巨大津波に破壊され、町のほぼ全てが巨大津波にのみ込まれてしまったという状態。言葉を失い、涙しました。町のほぼ全域が津波に流されていて、建物はすべてが瓦礫となり、360度すべてが見渡せる状態になっていたのでした。壊滅的状態とは、この姿なのだと思いました。未だに津波の水が引かないところもあり、何を一体どうすればよいのかただただ呆然とするのみでした。
 震災発生から20日間経ちましたが、360度一面大平原のように倒壊した瓦礫の中に、未だ見つけ出されていない方の御遺体が沢山いらっしゃることを思いました。この地区の行方不明者が物凄く多いのは、この一面大平原のようになっている状態だからであることは言うまでもありません。とにかく御題目しかありません。被災者の方々へ「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」とお唱えさせていただきました。涙しかありません。
 何もかも無くなってしまったわけですから、ガソリンスタンドもないわけです。陸前高田の山手で津波の被害がなかった。鳥羽さんのお宅に物資をお届けさせていただきました。鳥羽さんはサッカーの鹿島アントラーズの小笠原選手の奥さまのご実家で、同チームの田代選手(博多光薫寺のご信者さん)がそれを聞き、秋山ご住職にお話がきて支援をお願いされ物資を運ばせていただいたのでした。

 鳥羽さんのお話では、「これだけの大被害なので津波被害を免れた方々は、被災者扱いはしてもらいづらい状況なのです。」と仰っておられました。確かにほぼ壊滅状態の街です。津波被害を逃れたお宅は不幸中の幸いなのですが、町が消えてしまったのですから生活が成り立たず、断水、停電、などのライフラインは全てありません。鳥羽さんの奥さまが看護師をされている関係もあって、地域のコミュニチィーに通じておられ、準被災者扱いとなっているお宅に届きにくい物資を届けてくださっているとのことでした。

 鳥羽さんのお宅に物資をお届けし、配達する為のガソリンを車に給油して任務を完了しました。お隣の奥さんから「ガソリンがなく動きが取れなくなっていたので助かりました。これで、3週間ぶりにお風呂のあるところまで行けます。」と喜んでいただけました。佛立信心のお話もできて結縁ご奉公となりました。ありがたいです。
 そして、今回最後のご奉公であるいわきの開運寺に戻りました。お寺の境内に停めたトラックの荷台からお水とお供水を下ろしてご奉公を完了するところでした。しかし、長松ご住職が心から心配して伝えてくれた「被ばくに気をつけて」という言葉が思い出されました。なぜなら、いわき市に入った頃から雨が降り出したのです。それは、豪雨に近い激しい雨でした。ところが秋山ご住職のご信者を護る熱意が仏天の御加護をいただき、お寺に到着し作業する時にはぴたりと雨が止み、濡れることなく全てのご奉公を完了させていただきました。(作業が終わるとまた降り出しました。)
 今回の支援活動で、大震災の凄さ、大津波の凄さ、放射能の怖さを身をもって感じました。現在も被災されていて苦しんでいる方々が沢山おられ、原発の災害も予断を許さない状況下の福島で、日々の信行をされている教講の皆さまに対して、また、原発事故の終息に被ばく覚悟で尽力されている皆さんに対して、「今、何ができる」、何を思い、どんな活動をさせていただいたら良いか、これからもご宝前に伺い、佛立人として、日本人として、想像を絶する大災害、待ったなしの現状に、想像以上の勇気と行動の必要を思います。
 ありがとうございました。

大前研一の最新解説

大前研一の最新解説。極めて論理的で正確。政治家さんや東電など、断片的な情報を聞かされて混乱しておられる方々、信頼できる見解を聞きたい方は、是非ご覧ください。
長時間なので観れない方は書き起こしたものもあるそうです。
 


放射能予想分布 30日

オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)の放射能予想分布(30日)
http://goo.gl/A3tpR


原発にいるご家族

今日も秋山ご住職は避難地域のご信者さんに物資を配送している。特にお供水など。

第一原発の作業から一時帰宅した息子さんの変わり果てた姿にお母さんが驚かれた話。ほとんど話をせず、食事中にも居眠りをするほど疲労困憊だったと。また、現場に向かわれたとのこと。お供水を持って。

避難地域の雨

この数日、秋山現信ご住職と竹村堅裕ご住職が茨城から福島県、宮城県、岩手県へと支援物資を運んでくださった。

今朝の報告では、いわき市の妙運寺に到着した時、どしゃぶりの雨に降られたとのこと。危険極まりないが、御法さまのおはからいで積み荷を降ろす時には小雨に。よかった。

見つめ合う二人

姜ちゃん、デレデレです。

幸せそうだぁ。

子どもたち

世の中に不安が渦巻いている時ですが、幸せなひとときです。

子どもたちが、父や母の強さによって守られ、スクスクと成長することを心から願います。子どもたちのためにも、生命を賭して、僕たちが世界を守らなければなりません。

本当に、おめでとう。

ありがとうございます。

颯一郎くん、初参詣

颯一郎(そういちろう)くん。誰かに「コレイア師に似てる」と言われたそうで(汗)。全く関係ないと思うんですけど(笑)。でも、目がクリクリしていて、ほんと、お母さんに似てるのかな。

従兄弟同士になるんですね。おでこに、朱墨で「妙」と書かせていただくのが妙深寺の初参りです。

大賢くん、初参詣

今日は、姜御導師とチカちゃんの長男、大賢くんと、克久くんと恵利加さんの長男、颯一郎くんの、初参詣。満月無事養育成長の御礼の一座でした。

かわいい。小さな小さな命。

大賢(デヒョン)くんは、韓国の伝統的な衣装を着てもらいました。元気、元気。

スワロウテイルバタフライ

昨夜、京都から新横浜までの新幹線で寝入ってしまいました。久しぶり、熟睡。

昨日も書きましたが、イヤホンからYEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」を1曲だけリピートにしていました。ずーっと流れていて、本当に深い眠りに。

気がつくと新幹線が停まっていて、窓の外を見ると新横浜。よく目が覚めました。慌ててバッグを取り、ジャケットとコートを手に持って外に出ました。

外に出たとたんにドアが閉まって。ギリギリセーフ。

ホームでボーッとしながら服を着て。まだ、「Swallowtail Butterfly」が流れていました。みなさんも、こんな時だからこそ、聴いてみてください。ホッとします。


火不能焼、水不能漂

法華経には、「火不能焼」「水不能漂」という不思議な御文があります。これは、法華経を信じる者を、火も焼くことが出来ない、水も漂わすことが出来ない、という意味です。地震や津波や火災など、恐ろしい災害を、大きな力で遠ざけ、逃れさせるという現証を、数千年前から説かれているのが法華経で、これを証明する実例を挙げれば数えきれません。

放射線とお供水

放射性物質の放出が続き、その実害と、風評による被害が拡大しています。ここで、私たちの佛立信心による対処をお伝えしたいと思います。

先日、薫ちゃんからメールをいただいて、私自身も改めて思い返しました。

妙深寺のめぐみちゃんは、顔の鼻腔の奥に癌が出来、苦しい治療が続いていました。強い放射線による治療を受けなければならなくなり、顔面に何度も照射することになりました。マジックで線を書き、照射します。その際、強いやけどの症状が出ると言われ、まだ若く綺麗な女の子で、みんなが心配しました。そして、治療の際、その前後に必ずお供水を顔に塗り、照射していただくことにしたのです。すべての治療が終わっても、顔に一点のやけども出来ず、癌は完治し、あの時からもう10年以上が経ちますが何事もなく、先日結婚もされました。

放射性物質、放射線とて、宇宙の物質です。その一つ一つに御仏の説いた法と関連があります。私たちにとっては恐ろしい物質ですが、大きな視点で見れば御題目ともつながっています。御題目、お供水によって、放射性物質がもたらす悪い影響から逃れられるという「現証の御利益」を、佛立信者には思い起こしていただきたい。論理的ではない、科学的ではない、などと言うのではなく、これが佛立信仰です。佛立信仰は盲目的なものではなく、佛立信仰は科学すら凌駕し、むしろ内包するものです。

賢治の言葉を思い返せば、分かります。「南無妙法蓮華経と唱えることは、いかにも古くさく迷信らしく見えますが、いくら考えても調べてもそうではありません。どうにも行き道がなくなったら一心に念じ、或はお唱えなさい。こっちは私の肥料設計よりは何億倍たしかです。」

陛下

多くの人が困難の極みにある中、天皇皇后両陛下のお姿に涙がでる。右も左もない。陛下のお徳、つまり、背負われている使命のために命を捧げておられるお姿に涙する。

苦難にある国民と、その苦労を分かち合いたいと、一定時間暖房や電灯など全ての電気を消して、東京の皇居で過ごされているとのこと。今日は武道館の避難所を慰問された。

私たち日本人は陛下の姿勢を学ぶと共に、佛立教務は、世界中に普遍的な慈愛を説く仏教徒、宗教者として、猛省すべきだと思う。

2011年3月30日水曜日

Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜

YEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」を聴きながら寝入ってしまったようで、慌てて新横浜で降りました。

寝過ごすところでした。あぶない、あぶない。

JOC臨界事故

メルトダウンについては3月12日のブログに海外からの情報を書き入れましたが、その恐ろしさを炉心の損壊、つまり釜の底が抜ける事態まで行ってしまったことで痛感します。

JOC臨界事故でも当時の小渕首相は現場へ決死の作業を勧告して突き放したと聞きます。作業員には多くの被爆者が出ました。近隣住民合わせて約600名だったでしょうか。

残念ながら今回も同様か、それ以上の要請で現場は決死の作業を続けている。青い光は出ていなくても、事故の規模は世界規模となりました。放射線量も桁外れに大きい中での作業です。

とにかく、早期収束を願うばかり。

今夜、横浜に戻ります。

竹村ご住職

先ほど、竹村ご住職が釜石の慈念寺に到着され、物資をお届けしたとメールがありました。

このあと陸前高田に向かわれ、帰りにいわき市に行って物資を届け戻る予定。

NHK

いま、NHKで、先日支援物資をお届けした気仙沼の紫神社の避難所が放送されており、目の前にある清護寺が映し出されていました。

釜の底が抜けて

情報を総合すると、22日の段階で福島第一原子力発電所の原子炉の一つは釜の底が抜けました。これはすでに言葉を変えて東京電力も発表していることですが。

発表は遅れましたが22日には千葉県の水道水からも規定値以上の放射性物質が検出されていたようで、その影響は甚大です。これらの放出された放射性物質はジェット気流に乗って地球を周回し、一昨日には韓国でも原発事故に由来するものが検出されたとのこと。

米国のエネルギー環境調査研究所は、今回の事故で放出された放射性物質の量は、1979年に発生した米国のスリーマイルアイランド(TMI)原発事故で放出された量の14万〜19万倍に上ると発表。これまでに環境中に放出されたヨウ素131の量は240万キュリー(1キュリーは370億ベクレル)と推定しました。bit.ly/gLf737

今なお決死の収束作業が続けられていますが、これはこれ以上の放出を避けるために不可欠で、もし収束できなければチェルノブイリの約10倍の放射性物質を有しているとされる福島第一原発が制御不能のまま放置されることになります。ちなみにチェルノブイリの原発事故は広島型原子力爆弾の500倍の放射性物質を放出したと言われていますから、今回収束ができなければ実に広島の災禍の5000倍に上る恐ろしい物質が美しい世界に撒き散らされてしまいます。事態は本当に厳しい状態です。

とにかく、決して安易に考えず、今まで以上に、原発事故の早期収束を祈り、近隣にお住まいの方々への支援、特に退避に、力を尽くす時であると思います。

よろしくお願いいたします。

南無妙法蓮華経。

2011年3月29日火曜日

秋山ご住職と竹村ご住職

秋山ご住職と竹村ご住職を、心から誇りに思う。

南無妙法蓮華経。

俺もすぐ行くから。ごめん。

新しい国づくり

被災地を思い、今日茨城に向かってくれている竹村師に申し訳なく思いながら、精一杯の研究発表をさせていただきました。ギリギリまで資料を作っていました。

新しい国づくりに、み仏の正しい教えが不可欠であるとの確信によって。

佛立研究所の研究発表

今日は11時から佛立研究所の研究発表があります。午前中は講演をいただき、私たちは午後に自分の研究について発表します。こんな事態で、まだ校正が甘いですが。精一杯、やります。

講演も研究発表も、当日の申し込みでも会場に入れますので宗務本庁までお越しいただければと思います。ぜひ。

ありがとうございます。

16時03分

あの日、14時46分、忌まわしい巨大地震が発生しました。

私は御講中に地震に遭いましたが、16時03分に、「沿岸部の方々、大至急避難して。どうか」とブログに書いて、大災害下でのご奉公が始まりました。地震発生から1時間12分後。遅い。すでに津波が町々を襲っていました。

あの日からの自分のブログを読み返して、この悪夢のような事態が事実なのだと、あらためて思い知らされます。

汚れた世界に咲く花

福島第一原発の中には自宅を津波で流され、家族との安否確認も出来ずに不眠不休で必死で働いている方々がいます。そのご家族も、政府の曖昧な自主避難という指示の下で、放射性物質が降り注ぐ物資も届かなくなった地域で待ち続けています。

昨日、秋山現信師がいわき市に残っているご信者方のお宅に水を届けに巡回されました。まだまだ、明らかに危険な地域に子どもたちがたくさん残っているとの報告。愕然とします。日本医師会は50キロ圏内への医師の派遣を止め、危険だから立ち入らないように勧告したと聞きます。とにかく、早く離れて欲しい。

受け入れ先は有無を言わさず全ての宗教法人がすればいい。国難の時、危険にさらされた方々のために開放できない宗教法人など存在する意味がない。日本国から税制優遇されている意味がない。こんな時こそ、もし拒否するような寺院や教会があれば私益のための団体と見なして課税したらいい。

被災地域の寺院も、地域のコミュニティから浮かび上がっているなら意味はない。寺院には、被災者への物資供給拠点や心のケアを行なう責務がある。だからこそ、私たちは支援活動を続ける。その寺院を中心に、被災地の方々が救われると信じている。事実、被災した気仙沼の清護寺から避難所に物資が提供されている。

いわき市への現信師のご奉公には、頭が下がる。息子さんが福島第一原発で不眠不休の任務につかれているお母さんに水を届けたという。すでに役所の人も逃げ出して無政府状態、物資は届かない。その際、その方は、「お寺に行く術がなくて申し訳ない。どうか、息子のためのご祈願をお願いします」と秋山現信ご住職にお願いを渡されたという。現信師は泣いたと言っていました。

見えない恐怖。放射性物質。汚されていく大地、海、水。愚かな人間の所業の結果だが、それでも、その汚れた世界に咲く美しい花がある。まるで蓮華のように。

明日、木更津の竹村ご住職が水戸まで行ってくださるとのこと。ガソリン150リットルを届けに。妙深寺に寄ってその他の必要物資も積んでいただきます。くれぐれも気をつけて。ただ、頑張って欲しい。

蓮華の花のように、汚れた世界を厭わず、美しく咲く花が、佛立菩薩行の姿です。

2011年3月28日月曜日

僕と彼女と週末に

歌のことばかり書いて仕方ないが、なぜか、この恐ろしい災害の中で、若い頃に聴いていた曲を思い返してしまいます。

この浜田省吾さんの歌も。
「僕と彼女と週末に」
あまり有名ではないけれど、高校生の時、この曲を聴いて、ひどく心をゆさぶられたのを覚えています。当時、なぜ、恋の歌ではなく、浜辺に打ち上げられる魚のことが出てくるのか、分かりませんでした。

公害。原子力。放射能。それが、どんなものなのか。16、17の子どもの自分には分からずに聴いていたこと。ただ、子どもたちに、この世界を、美しいままに届けたい、その責任があるということを、深く、深く、考えました。

誰かを守りたいということを、漠然とではあるけれど、浜田省吾さんの叫び声と共に、思ったものでした。

いま、大災害の最中、守るべきものを守る時なのだと思います。すべては、私たち日本人、私たち人間の、選んできた道。誰かのせいにすることは簡単で、被害者意識は強く、僕たちはすぐ加害者であることを忘れるけれど、いまは、何をさしおいても、ただただ、災害の早期収束を祈り、出来る限りの支援を行動に移していくしかないのですね。

歌は、すごいです。来世は、ミュージシャンになりたいくらい。なぜなら、音楽は、簡単に言葉の壁も越えるから。本物の歌は、一瞬で、人の心を揺さぶるから。まだまだ、言葉、理屈に頼ってる。もっともっと、魂で、感性で、人の心に届く何かを、訴えられるようにならなければ。

「いつか、子どもたちに、この時代を伝えたい。どんな風に、人が夢を、つないできたか。」

危機に直面しても、決して諦めずに、人間はお互いを思いやり、生きていける。それは、きっと子どもたちに受け継がれ、世の中をよりよく変えていく。

風評被害と実害

次男坊、しっかり頑張っていました。愛してます。子どもたちの未来のためにも、強い危機感を持ち続けてご奉公させていただかなければ。

横浜に戻ったら、指示をいただいて、茨城県、福島県への支援活動を本格化させなければなりません。風評被害というか、実害の下にいる方々が放置されている地域へ。

変化

3月1日の誕生日、3日に帰国、4日に京都、帰国から3日後に妙清師がご遷化、お見送りのご奉公、教区御講、大震災。走り続けて、今日は京都。

決定的に何かが変わりました。変わらない風景の中、決定的に変わった自分がいます。

京都

久しぶりに京都に帰ってきました。本当に、久しぶりの感覚。

桜が、今年も本堂に一番近い枝から、咲きました。

不思議です。

2011年3月27日日曜日

米空軍のリーダー論

「真のリーダーは一人でも立ち向う確固たる自信、困難で厳しい決断をする勇気、人々が必要とするもの聞いて思いやる心を持っている。リーダーであるがために行動をするのではなく、行動による崇高な価値と志・目的を完遂するがためであり、それにより、彼は真のリーダーとなるのだ。」 作者不明. ※引用:U.S. Air Force Logistics Management Agency. December 2006. Sixth Printing. "Quotes for the Air Force Logistician Volume 1 " 本中より

混迷の大災害。混乱する組織。頑張っていただきたいです。

定石

施設部の皆さんが、境内地に駐車する方のために定石を埋めてくださっていました。青空の下で。もちろんガイガーカウンターは異常なしです。

私は11時からウェブカメラを利用して御講を勤めさせていただきました。

バニラスカイ

今朝の日の出は5時台。美しい朝でした。空に雲が点々と浮かんでいて、バニラ色に照らされていました。バニラスカイ。

こんなに美しい世界が、危機に瀕しているなんて信じ難い。しかし、今も原発事故の現場では昼夜の別なく被害を最小限に食い止めようと任務につかれている方々がいます。ご祈願させていただくしかありません。美しい世界のために。

南無妙法蓮華経。

2011年3月26日土曜日

本性

20年前の日記を見つけました。いま思っていることが、今の自分よりも明確に書かれていました。20年、全く変わっていない自分に安心しました。全く。

本性を表す。本性が大事。本性を表して生きてる人に、人は何かを感じるのだと信じたいです。本性が見えない、本性を隠して生きている人たちを見ていると、哀しくなり、さみしくなり、虚しくなります。無論、欲深く、ずるい面もあります。しかし、だから、修行のしどころ。

人間の本性は素晴らしい。もっと正直に生きるべきです。勇気をもって。

LAから

先週末、米国HBSの方々がLAのコンベンションセンターで義援金のための呼びかけをしてくださったと、由季さんから「私たちが出来ること。。。」とメールをいただきました(涙)。本当に、ありがたいです。

由季さんの息子さん・ブランドンくんや彼の友人たち約20名がボランティアとして手伝ってくれたといいます。募金をしていただいたお礼に手で折った「鶴」をお渡ししようということになり、土曜日の夜11時近くまで鶴を折ってくださったそうです(涙)。

本当に、折れそうになる心も、こうして支えていただくのですね。きっと、被災された皆さま、見えない恐怖に不安を抱えておられる全ての方々に届きます。届けたいです(涙)。

ありがとうございます。

水不足【福島県】

すでに報道されているとおり、避難所によって物資の届く量に差異が生じています。特に、福島県内は原発事故の影響で物資が届きにくい状況で、茨城県や福島県を飛び越えて宮城県などに支援物資が届いているようです。地震と津波と原発事故。それぞれの地域と要因に応じて、必要な物資も異なります。

気仙沼には大量のペットボトルが届いていましたが、福島県では不足しています。水戸開運寺には宅配便も届くようなので、水を送らせていただきたいと思います。

森岡さん。

遠くから車で物資を運んでくださった森岡さん。帰り道に気をつけてください。お昼ご飯、ご一緒できてよかった。忘れません。みなさま、ありがとうございます。

スローバラード、ずっと聴いてます。500回くらいリピート。ぐちゃぐちゃです。

magma SPA WATER

親友の正太からmagma SPA WATER100ケースが届きました。2400本。

持つべきものは友か。ありがとう、正ちゃん(涙)。

被爆国・日本の原子力

被爆国の日本の、原子力導入の歴史に切り込んだNHKのドキュメント。誰かがアップしています。消されていなければ一見を。
bit.ly/fMsX9n

現場へ

昨夜、現信師と話をしました。福島県、特にいわき市にいる方々への支援について。現信師は今日現地に入ってご奉公されるとのこと。

原発近くには、現在でも数軒のご信者方が避難されずに住まわれています。それぞれ現地でのライフラインに関係するお仕事に従事されている方々で、避難するお考えはないとのこと。

お一人は息子さんが東電に勤めておられ、今も原発事故の現場で作業されており、息子が命懸けで仕事をしているのに母親の自分が逃げるわけにはいかないと仰っています。あの日本の存亡をかけた危険極まりない現場に、佛立信者の一人が奮闘しておられることを明記しておきたいと思います。

何とか、せめてお助行や、励ましや、足りない物資をお届けしたいと思いますが、今朝の現信師からの電話では市の機能も麻痺しており、自主避難という曖昧な発表によって情報も遮断されているとのこと。

とにかく、妙運寺の住職として、強い責任感を持ってご奉公されている現信師ですが、くれぐれも気をつけてくれと言って電話を切りました。やるせない。

サマータイムブルース

Youさんからコメントをいただきましたので、「サマータイムブルース」をご紹介したいと思います。

原発事故は深刻な状態が続いています。現在も命懸けで作業をしてくださっている方々もおられます。その方々一人ひとりにご家族がいて、待っておられる方もいます。

そのことも含めて、このメッセージを受け止めて、原発事故の早期収束を祈り、これからの国づくりに、もっと私たち一人ひとりが責任をもって声を上げていかなければならないと思います。誰のせいにも出来ず、自分たちの問題だと思うべきでしょう。私たちは豊かさの中で迂闊に過ごしていた。そのことを胸に刻んで、ご祈願を続けましょう。


妙清師の三・七日忌

今日は妙清師の三・七日忌です。この3週間、激動の日々でした。いや、3週間だけではなく、ずっと前から絶え間なく動き続けてきましたが、それでも1000年に1度の大災害に遭い、あっという間に過ぎた3週間でした。

2011年3月25日金曜日

横浜の水

横浜市水道局が発表した水道水の放射性物質についての情報。 goo.gl/nzEw1

スローバラード

一昨日、気仙沼の小学校から中学校の間の校庭を囲む道で、1台の軽自動車が停まっていました。

その中に、若いカップルがいたのが忘れられず、不思議と心に残っていて、今日も、何度も頭に浮かびました。

後部座席には、毛布や荷物が、いっぱい積んでありました。若いご夫婦なのか、恋人同士なのか、分かりません。でも、ああして、二人で、過ごしているのだなぁと思って、いたたまれない気持ちになると共に、なぜか、心があたたかくなりました。

今日、清志郎さんのことを書きましたが、「スローバラード」という曲が、あの二人を思い出しながら、頭の中で流れています。孤独な夜が続く中で、二人は少しだけ幸せそうで、羨ましく思えます。

二人一緒であれば、どんなことでも乗り越えられると思います。手をつないで。手をつないでいたら。



ラブ・ミー・テンダー

せつなくなる。RCサクセション、忌野清志郎さんの「ラブ・ミー・テンダー」を聴くと。

清志郎さん、すいません。