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2011年4月4日月曜日

放射線測定値と入学式、始業式

福島県では6日から始業式や入学式が順次開かれてゆくようですが、中部大学の武田教授は強い懸念を表明し、教育者に独自の判断を求めています。

「学校の開始日を5月の連休明けにしてください」と呼びかける内容は、いま最も妥当かつ的確な指摘だと思われます。bit.ly/dWknTd

下記にも添付します。確かに、私の持って行ったガイガーカウンター(携帯用放射線測定器)は、実際に、1時間あたり4から5マイクロシーベルトを指していました。家の中でも、実は数値は変わらなかった。

そのご近所で、子どもたちがマスクも付けずに歩いていました。私もお母さんがマスクを付けておられなかったのでマスクをしないまま外で立ち話をしていましたが。

少しの時間ではなく、そこに暮らす人たちについては、本当に慎重に大気や土壌中の放射線測定を行い、予防にも予防すべきです。

特に、子どもたちについては別次元の避難措置が必要です。それは何度も何度もここに書いてきましたが。

下記、参照ください。

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福島県及び近県の教育関係者に御願いします。

現在、福島県及び近県の空間放射線量は1時間あたり約2マイクロシーベルトで、呼吸による体内被曝と水や食糧から入る放射線量もほぼ同じ量ですから、約6マイクロシーベルトになります。
一方、福島原発の処理は長期化が予想され、児童生徒の被曝量は「考慮しなければならないレベル」になります。1年間の被曝が予想され、その場合、6×365×24=53ミリシーベルトになり、児童生徒の放射線障害は100人に0.5人を越える段階にまで達しています
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教育者の先生方、児童生徒は先生方の命令のもとに行動することを求められます.
自分たちでは自分の健康を守ることができません。
言うまでもありませんが、教育は政府と独立しており、子供達の命と健康を守ることが教育者のもっとも大切な役割です
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政府の指示や勧告は教育委員会とは独立です.そのための教育委員会です
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学校の開始日を5月の連休明けにしてください。そして屋外の運動はしばらく中止してください。御願いします!!

放射線の量と健康障害については様々な学説がありますが、50年にわたる研究の結果が、ICRP(国際放射線防護委員会)および放射線障害防止の法律と規則(国内)で決まっていて、年間1ミリシーベルトです.それを越えているのですから、学校はそれに対して真剣に取り組み、将来、児童生徒に放射線障害を万が一でも出さないように、情熱のある行動を求めます
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半減期のある放射性物質は時間が経てば減っていきます. だから最初が大切なのです!
「おそらく大丈夫だろう」とか「政府が言っているから」では教育者としての信条に反します. 「万が一にも児童生徒の健康に害が亡いこと」を第一にしてください。

政府は、原発の近傍の海で規制値の3355倍でも「健康に影響がない」と言っています. その海で児童生徒を海水浴はさせないと思います

ご自分でご判断しないでください。あくまでも「基準以上は危険。基準以上で児童生徒の登校をさせない」と決意してください。

学校の先生は教育上の全権があります。いろいろな事情があるでしょうが、ここで教育者としての責務を貫いてください。

これまでの、世界の被曝の経験では、ICRPのデータにもあるように、すでに数100名の児童生徒が20年以内にガンになる可能性のレベルまで来ています

「危険を承知で知らない顔をする」ことこそ「風評」であり、事実を直視することは「風評」ではありません。事実を見るには勇気が要りますが、将来の子供のために先生方が勇気をもって事実を見て、具体的な行動をとっていただく事を切望します。

(平成23年4月2日 午後9時 執筆)
武田邦彦
(C) 2007 武田邦彦(中部大学) 引用はご自由にどうぞ

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