極めて厳しい状況です。経済や暮らしを語る前に、人々の健康と生命を守らなければ。
実際、私も福島第一原子力発電所で「水素爆発」と発表された直後の18日にいわき市まで行き、その後はさらに近くの第二原子力発電所まで行きましたが、発表以上の深刻さが指摘されるようになってきました。
今さらこれに驚く必要はありませんが、しっかりと認識を新たにして対策を練らなければなりません。
フェアウィンズ・アソシエーツ社のチーフエンジニアであるアーニー・ガンダーソン氏は、日本のマスコミやそこに出演するどの専門家よりも的確に分かりやすく分析を発信しました。
それは、あの3号機で起きた爆発は、水素と酸素の化学反応である「水素爆発」ではなく、即発臨界による核反応、つまり「核爆発」であったと指摘しています。
その説明は、下記のリンクです。日本語の字幕がついているので、よく観て、よく聞いてください。
3号機の爆発が「核爆発」であった場合、数キロにわって様々な爆発による残骸が飛散していることが分かっていますが、これこそ日本人にとってはおぞましい記憶となっている「死の灰」と呼ぶことができるものです。
起きてしまったことですが、正確な情報、人道に基づいた専門家による想像力によって、可能な限り、この程度の解説を試みて、それにしっかり対応や対策を講じていかなければなりません。核種を特定するには時間がかかるとしても、せめて、こうした見解を広く国民に伝えていただきたいです。
「死の灰」の怖さは、日本人はよく知っているはずです。
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