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2011年7月7日木曜日

「パチッ」

昨夜、叔父貴と食事した。久しぶりに親父の話になり、昔話をいくつか聞いた。

ことあるごとに「父がいれば」「親父に会いたい」と思う。それが甘えなのか、親不孝者の後悔の念からなのかは分からない。ふと気がつくと、二人で泣いていた。

何気ない言葉は初耳だった。「親父さんはお前がプロになったことを、むちゃくちゃ喜んでたで」。

俺には「お前はたかがジェットのプロか。俺は人間のプロだ。悔しかったらなってみろ」と吐き捨て、ずっと無関心を装ってたのに。それも、あなたならではの教育でしたか。

長く一緒に過ごしていた叔父貴からそんな話を聞いて、また会いたくなって涙した夜。

「パチッ」とおでこを叩いて、また「バーカ」と軽く叱ってもらえたら、どんなに幸せだろう。今は頭の中で、親父が教えてくれたことをたぐり寄せながら、毎日勝負してる。

時々「パチッ」とおでこを叩く音が聞こえる。

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