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2011年12月26日月曜日

スマトラ沖大地震・津波から7年

鳥たちの鳴き声がすると、朝が来るのが分かります。大合唱。

朝焼けが、美しい。本当に。海が顔を出しました。空も、やっぱりピンク色です。

今日を、このスリランカのゴール市で迎えるとは思ってもいませんでした。今日は、12月26日。あの「スマトラ沖大地震・津波」から、ちょうど7年目の朝です。

あの日、全く地震の揺れを感じなかったスリランカを巨大な津波が襲いました。約7000人が命を奪われ、ゴール市近郊は大変な被害を受けました。

世界中に配信されたバスターミナルの映像はゴール市で撮影されたものです。子どもたちが流され、バスの屋根に男性が乗っていました。

あの恐ろしい映像を見ながら、自分たちに出来ることはないか考えました。最初に高島さんが動き、妙深寺のメンバーが支援活動のためにスリランカを訪れることになりました。みんな、大活躍してくれました。妙深寺の支援活動は、東日本大地震のずっと前から続いていたのですね。動きが早いのは当然です。

そして、7年後の今日、僕はスリランカのゴール市にいます。想像もしていませんでした。いま、街も人々も復興を遂げ、美しい空や海は穏やかに輝いています。あの津波で失われた大切な命は戻ってきてくれませんが、このゴール市に僕たちを待ってくれているたくさんのご信者さんがいて、センターも出来ました。夢のようです。

ジナットのような可愛い男の子も命を救われました。数えきれないほどの人たちと、笑顔で会話しています。

小さな、小さな、ご縁でしたが、7年を経て、こんなに大きな輪になりました。

本当に、今日、この日に、この街にいられることは、偶然ではなく必然なのですね。僕は、考えてもいなかったのです。年末のこの日にしか日程が取れなかっただけで、今日ゴール市の御講になることも知らなかった。昨日、ゴールのご信者さんに教えていただいたのです。「やはり、こうなりました。この日に、あなたはゴールに来ることになっていたのです。今日は、特別な日なのです」と。

手探りで、精一杯させていただいてきたご奉公。御法さま、見てくださっているのでしょうか。そう、見てくださっているのだと思います。

今日から、また頑張ります。恐ろしい苦難を乗り越えて、それがあったからこそ、たくさんの人が幸せになれるように。

また、こんなに美しい空を見せてくれて、時に怖い顔を見せる地球にも、感謝しなければなりません。

バルコニーで記事を書いていましたが、長男も起きてきました。美しい景色にびっくりしています。伝えます。ここを、津波が襲ったことを。伝えます。僕たちがしてきたことを。そして、小さなご縁がこんなに大きくなったことを。そして、やはり地球や自然が、こんなに美しいことを。

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