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2012年1月11日水曜日

スリランカの事情について

先日のスリランカ出張は、ある意味で緊張を伴うものだった。スリランカから動画が送られてきた。スリランカのニュース番組である。これを見て、やはり緊張する。

出張中のブログにも書いたが、スリランカ国内で日蓮仏教を排斥しようとする運動が起きており、それは日蓮正宗のセンターに於ける問題を連日テレビが新聞が報道した。

スリランカの多くの人にとって、法華経を信奉し、「Namu Myoho Ren Ge Kyo」と唱えている本門佛立宗(HBS)は、日蓮正宗や創価学会と同一に見える。その教義や修行に於ける違いについて説かせていただいたのが前回の出張時の御法門であった。

事実、福岡御導師が開教し、今日までスリランカ国内で広がってきたHBSは、その教えも活動も日蓮正宗や創価学会とは異なっており、それは上座部仏教の高僧たちも理解している。しかしながら、この動画を見ると、いつ、HBSのセンターも政府や過激なテーラワーダ僧からの批判を受けるとも限らない。大きな迷惑だが、スリランカのHBSメンバーの心境を考えると、今こそしっかりとご奉公させていただかなければならないと考える。良潤師も、こうした困難な事態の中で必死に頑張っている。

2月にはディリーパ・良潤師が一時帰国し、佛立教育専門学校の面接を受けることになっている。出来ればウェブでの面接にしていただきたいと思っているが、それが可能か交渉せねばならない。また、4月から2年間、良潤師は佛立教育専門学校に入学して修行する予定だ。この状況で、彼も、僕たちも、苦悩するが、だからこそ、すべての日蓮仏教を同一視してしまうスリランカにとっても、その他の迷える方々にとっても、良潤師が、いま、入学することが必要だと思うのだ。

横浜で3年近く日本語を勉強してきたので、読み書きにも苦労することはない。未来を考えて育成してきた良潤師が、佛立教学の深義を学び、それを世界に伝えてもらいたいと願ってきた。それは、苦境にあるスリランカHBSだが、今後、世界各国で起こり得る問題なのである。

出張中には日蓮正宗の信徒とも面談した。混濁する日蓮諸門派の中で、HBSの教義と修行を全世界に明確に伝えるべき時を迎えている。宗門の海外弘通を推進する体制は極めて脆弱だが、これを何とか推し進めてゆかなければならない。



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