あと13時間もしたら、始まります。東日本大震災復興祈願・開導会併せて先住松風院日爽上人御13回忌法要。少し寝ないといけませんね。
ちょっと、その前に懐かしいものを見てみました。それは、父の写真と、父が亡くなる直前に書いて、自分が死んだ後に、きっと僕が見るであろう文箱の中に、そっと置かれていた自分の顔写真とメモ。これは強烈でした。
愚かな息子に伝えてくれたのですね。死の直前ですから、意識が朦朧としていたはずで、誤字があります。その誤字も、どれほどの思いで、僕にこのことを伝えようとしていたのかという、父の気持ちの表れだと思っています。
「如何なる苦難をのりこえなくては、末法のご弘通はさせていただけません、とお教えいただくものであります。」
この時に、僕個人の人生は終わったように思います。もちろん、まだまだ煩悩だらけですが、目的がはっきりしました。命の使い方、命の懸け方を、父に教えていただきました。
「困難」ではなく「苦難」ですから。「困る」のではなく、「苦しむ難」を乗り越えて、「お寺は24時間、苦しんでいる人がいたら飛んでいけ」と、僕らの生き方の本質を教えてくれました。
あなたが幸せだから、僕は幸せになれる。自分の幸せを求める生き方では、結局幸せになれないよ。父は、いつもそう言っていました。分かるのが遅かったけど。
でも、父を失い、このメモを見てから、本当に変わりました。
仏教の再興と実践のために、人のために生きることを、第一義にする。そのためには苦難や困難を恐れず、むしろ当然のことだ、当たり前だと思って受け入れ、乗り越える。
疲れるとか、だるいとか、嫌だとか、全くない。これは、すべて父のおかげです。
東日本大震災が起きて、さらにはっきり分かりました。命懸けでいこうと思いました。
父は、僕の夢に出て来て、
「また会える?」と聞いたら、「いい子にしてたらな」と言いました。
仏陀は、「泣きながらでもいいことをせよ」と仰せでした。泣きながらでも、菩薩行、ご弘通ご奉公をせねばなりません。会いたいし。
明日は、先住松風院日爽上人、父の、御13回忌です。精一杯、ご奉公させていただきます。
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