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2012年11月2日金曜日

栗名月

今朝の横浜の空。

澄んだ大気の中、港から太陽が昇ります。振り返ると栗名月を過ぎた美しいお月さまが浮かんでいました。

栗が実る時期だから「栗名月」と呼ばれます。中秋の名月が旧暦の8月15日の十五夜であるのに対して、栗名月は旧暦の9月13日。少し欠けた十三夜です。今年の栗名月は10月27日でした。

日本人は、中秋の名月と栗名月の双方を観るのが粋なこととしてきました。一方だけ観るのは「片見月」と言ったそうです。

日本人、すてきですね。

2 件のコメント:

  1. 意見するなら名のってからにしろ、とお叱りをうけそうですが、いろいろ事情もありまして、おゆるしを!

    「方見月」ではなく、片見月あるいは片月見と書くのが正しいようです。両方の月見をするのが粋な客というので、遊郭でうまれた言葉という説があるようです。昔の遊郭は吉原にせよ島原にせよ粋人のサロンだったわけですが、島原や先斗町にはお坊さんの常連客もいたことでしょうね。

    晋作も月性も、勤皇も佐幕も、透明な月の光をひととき無心に見つめたような気がします。合掌

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  2. ありがとうございます。

    「片見月」でした。変換ミスだったようです。お叱りなんて、こんなまろやかに教えていただいて、ありがたいです。

    そうですね。「粋」なんていうのは、結局は余裕のある貴人だけだったかもしれません。そこに特権階級化した裕福なお坊さんが入っていたかもしれませんし。

    ただ、こうした風情が日本文化の大切な一部だと思います。そして、個人的には、そういうことではなく、天地の営みと歩調を合わせて生きていきたいな、と思って、雲や月、夜空を見上げています。それこそ、思想信条を超えています。

    詩情。これも大切だと思います。僕は無粋で和歌も漢詩も浮かんできませんが。

    ありがとうございます。

    長松清潤拝、

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