「今年が最後になるかもしれないな」
この街の形では、最後の祭りになる。市街地をかさ上げする工事が進められていて、みなさんが口にしていました。
「来年はどうなるかわかんね」
「今年が最後だと思ってやってきた」
昨日、僕たちは長砂の山車ではなく、米崎と沼田の山車を引かせてもらいました。地区すべてが壊滅した沼田地区。その名のとおり海に最も近い地区で、多くの住民の方々が亡くなり、自治会も無くなりました。ですから、誰もが復活すると思っていませんでした。
しかし、横浜にも来てくださった村上さんのお父さん、2人の息子さんたちが力を合わせて、2週間で、小さな山車を精魂込めて作り上げたのでした。
生活の基盤が壊滅し、バラバラになったままですから引き手がいません。ですから、みんなでお手伝いさせていただきました。去年いただいた沼田のTシャツが大活躍しました。途中で、専修大学のボランティアサークル・BoLoの皆さんが加わってくださり、とっても大きな運行となりました。本当に、有難かったです。
小さな山車を引きながら、だからこそ単なるお祭りではないということを深く心に刻むことが出来ました。鎮魂のための、復興のための、大切な、大切な営みでした。
かけ声の合間に、南無妙法蓮華経と御題目を唱えて山車を引き、無事に、最後の、うごく七夕まつりが終わりました。
小泉公民館に戻って、妙深寺のエンターテイメント性を追求したファイヤー。もはや言葉が見つからない。子どもたちを引き込み、楽しませるプログラム、プロの領域です。
そして、美しい朝が訪れましたー。
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