法華経には、この世の真実の姿が説かれています。
空が好きで、雲が大好きです。このブログにも、ずっと、空や、雲や、何気ない風景の写真を載せてきました。
今日は、ミュージアムの打ち合わせから佛立研究所の会議でした。外を見ると、美しい虹が出ていて、心が癒されました。よく見ると、大文字の手前に、虹が出ていました。
感動しました。
「宮沢賢治と法華経展」の結び、「賢治の法華経、法華経の賢治」に書いた文章の一つ。
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法華経に説かれた、あらゆるものの、真実の相(すがた)=「諸法実相」
法華経は、まるで自然科学や物理学のように、深遠な法理によって宇宙の在り方、あらゆる存在(諸法)の本当の相(すがた・実相)を明らかにしました。
森や林、虫や鳥、動物にしろ、人間にしろ、私たちの周りにはいろいろなものが溢れています。仏陀は、一見自分にとって関係のないその一つひとつに、実は深い関係があり、真理があることを示されました。
仏陀の目に映るこの宇宙の姿は、信仰の実践がなければ、体験も知覚も出来ません。しかし、法華経によって、他人は他人、私は私、虫は虫、石ころは石ころ、とバラバラに見えていたものが、実は巨きな一つの法から生まれ、真理の下に一つであったということに気づかされます。
その秩序や法則を、賢治は、直感的に、そして仏教教学的に、科学的にも、これを深く理解し、強く確信していました。
「唯佛と佛と乃(いま)し能(よ)く諸法の実相を究盡したまへり」方便品第二
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本当に、すてきな教えです。いや、教えというか、真理が、いつも目の前に表れているということを、感じられるのです。信仰がなければ、それは理屈になってしまうのだけど、そういうものだと思うのです。
目に映る、ありとあらゆるものが、愛しくて、美しくて、たまりませぬ。
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