ページ

2015年6月9日火曜日

「僕は風に向かって立つライオンでありたい」


「ガンバレって言ってくれないんですか?たまに夜、叫んでるじゃないですか。」

「あぁ、違うって、ガンバレってのは、人に言う言葉じゃない。あれは自分に向かって言ってんだ。」

妙深寺の、横浜国立大ホールの、東日本大震災復興支援大会-。

あの日に、さだまさしさんに来ていただいて、本当に、よかった。

涙が、出ますね。

あの時の、歌、言葉。

DVDには、いろいろな約束があるので、すべては収録していませんが、あの時の、歌、言葉。

だから、ライブは大切ですね。

いないと、ダメ。

非同期のデバイスが増えているけど、だからこそ、同期なんです。

いるか、いないか。

ライブに、行こうと思うこと、実際にいくこと、いること、会うこと、出会うこと、だから大切なんだ。

目を合わせ、手を握り、肩を抱き、背中をさすり、だから、絶対に大切なんだ。

生きている、間だけだからね。

YouTubeで、何度も出てくるので、映画『風に立つライオン』の特別映像を見ました。

大好きだ、この曲。

アメイジング・グレイスも出てくるし、少しキリスト教っぽいけれど、それは分かります。

カレン・ブリクセンの本を読んでいても、どれだけアフリカに、キリスト教徒やイスラム教徒がいることか。

そんなことは、問題じゃない。

僕は、柴田医師の生き方に、強い共感を覚える。

医師としての使命を自問自答して、ひとりアフリカに渡った彼の生き方と、まっすぐな想い。

さだまさしさんが、そんな彼を歌にしてくれて、大沢たかおさんが、そんな姿を映画にしてくれて。

この曲に感動した大沢さんが、さださんご本人に、映画化と主演を熱望したんだそうです。

まだ、映画を観ることは出来ていないけれど、遠くの世界の話としてではなく、身近な、自分の生き方や、生き様、家族や友人をふくめて、大切な人たちとの距離と、自分の生きるべき道、その使命、その未来を、考えるために、観るべきだと思いました。

使命とは、「命を使う」と書きます。

使命とは、「命を使わす」と書きます。

生き切ること。

『風に立つライオン』

ライオン。

ライオン。

ライオン。

その誇りが、大事ではないでしょうか?

その気高さ、強さ、優しさ、責任、使命-。

ライオンであれば、そうであるべき姿、あるべき道。

「辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです」

「僕は よどみない 生命を 生きたい」

「僕は 風に向かって立つ ライオンでありたい」

私たち、法華経本門の信徒、上行菩薩の弟子や信徒たちは、まさに「風に向かって立つライオンでありたい」と願う者です。

お祖師さま(日蓮聖人)こそ、最初の、「風に立つライオン」です。

お祖師さまの『聖人御難事』にある一節。

「各々獅子王の心を取り出(い)だして、いかに人をど(嚇)すともをづ(怖)る事なかれ。

獅子王は百獣にをぢ(怖)ず、獅子の子又かくのごとし。

彼等は野干(やかん)のほ(吠)うるなり、日蓮が一門は獅子の吼(ほ)ゆるなり。」

「あなたたちは、ライオンの王の心を奮い立たせて、どれほど人が脅そうとも怖がるべきではない。

百獣の王は怖れない。その子もこれと同じだ。

彼らは狐が吠えているようなもの。日蓮一門はライオンが吼えているのだ。」

ライオンの、一門であれ!

風に向かって立つ、ライオンであれ!

私たちの一門は、ライオンが吼えているのと、同じなのですよ、と。

どんな、苦難にも、困難にも、負けないし、負けてはならない。

絶対に、ぶれない。

それが辛くても、そうすることが自分にとって一番しあわせだと、知ってる。

仏教のアイデアが、人びとを幸せにする。

仏教のメソッドが、心と身体を健康にする。

人間の中の、ライオン族であること、そうなれること、そうなるべきであることを、伝えたい。

同時に、こうも教えていただいています。

「外道悪人は如来の正法を破(り)がたし、佛弟子等必ず佛法を破(る)べし。師子身中の蟲の師子を食等云云。」(『佐渡御書』)

「普遍の真理を説く仏教は、仏教以外の宗教者や信仰者に破れることはない。一番の敵は内側にいる仏弟子で、彼らが間違いを語り勧めることによって仏法が破られる。それはまるで草原で敵無しの百獣の王・ライオンが、体内に寄生した虫によって倒されてしまうようなものだ。」

こう、お諭し、お戒めであること。

お祖師さまは、「獅子」から獣偏を取られて「師子」と書いておられます。

「ライオン」の存在を取り上げて、そこに重ねながら、教えてくださっている仏教。

気をつけなければ、僕たちがライオンを殺してしまうこともある。

これを、信心でいただいているか。

信心でいただくということは、謙虚さや素直さ、そして恐れを持つものだ。

そうあっては、ならないから、気をつけるし、改良もする。

風に向かって立つライオンでありたい。

ライオンを倒してしまう、ライオンに寄生する、虫になってはならない。

ライオンか。

虫か。

あぁ、『風に立つライオン』を観よう。

さだまさしさんも、大沢たかおさんも、志が、素晴らしいなぁ。

もっと、頑張らないと。

「辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです」

「僕は よどみない 生命を 生きたい」

「僕は 風に向かって立つ ライオンでありたい」

https://youtu.be/-NqDV5KzT24


0 件のコメント:

コメントを投稿