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2019年1月31日木曜日

ネパールでのお助行




























凛とした空気。


ネパールの朝。朝参詣を終えて、ホッと一息です。


私たちにとって「御本尊」とはSIMカードやWi-Fiルーターのようにも思えます。


御本尊を通じて遠く離れた人ともつながることができる、あちらの世界とも具体的につながることができる。


今日も遠く離れた日本の方々、妙深寺で寒参詣に励まれている方々、ご病気の方々、術後の方々を祈り、交通等の安全、災難除滅を祈る。祈ることが出来る。この幸せ。


「願い」があっても「祈り」がなければ消化不良になります。そしてその「祈り」はプラクティカルでなければなりません。


祈れる幸せ。つながる幸せ。


昨日もお助行に廻らせていただきました。


スンカニ村には9つの小さな集落があります。


一昨日はグルン集落、昨日はタナバンジェン集落のご信者さんのお宅をお助行に廻りました。


2年ほど前、加齢と病気で衰えた、93才のお助行がありました。この集落の中でも極貧の、トタンの隙間から寒風が吹き込む土間の部屋で横たわっていました。


彼は「早く死にたい、早く死にたい」とずっと言っていました。清天師が手を握り、御題目をお唱えしていた翁です。


娘さんの決意で御本尊をご奉安することとなり、ご奉公に行かせていただきました。翁の姿を見て、手を握り、御題目をお唱えさせていただきました。


数日後、その方は静かに息を引き取りました。彼にとって苦しみだけになってしまった人生の幕が、御題目とともに、こうして閉じられた。いろいろな人生がありますが、このお話も村中に広まりました。


あれから2年が経ち、娘さんはしっかりとご信心を続けておられます。しかし、同じく高齢の85才の目の見えないお母さんが、足も衰えて歩くことが出来なくなり、やはり口を開けば「苦しい。つらい。」と言うのだと相談がありました。


昨日お会いしてきました。聞いていたとおり、本当に辛そうでした。彼女の名前は「タラ・デビ・ラマ」。タマン語を話します。「ラマ」という苗字はチベット仏教の僧侶だった一族を表しています。


手を握り、御題目をお唱えして過ごしました。みんなで写真を撮りました。背景は美しいヒマラヤのパノラマです。


新たに御本尊をご奉安されたお宅へもお助行に伺いました。双子を持つ若いお母さんのお家です。レストランを経営しています。


この女性も、しっかりとフクメンを付けてお給仕していて、育成のご奉公が行き届いていると感じました。


ナランの奥さん、スッバが妊娠したと報告してくれました。いま4ヶ月。待ち望んでいた2人目の子どもです。御本尊をご奉安し、婦人会長のようにご奉公してきたスッバ。よかったー。みんなで御礼と安楽産福子のご祈願をさせていただきました。


昨日のお助行にはシンバが付いてきたのです。自分から付いてきました(笑)。何かあったら危ないので、境内を出るところで鎖を付けました。


ずっといい子にしていました。久遠もお助行に参加したのですが、シンバの背中に乗せてみました(笑)。シンバはしっかり題目塔を守っています。


見習い修行中のアチュットさんがお布巾を洗い、干している姿は、どこでも変わらないお水屋の風景で、これもありがたい。


昨夜もレオパード(ひょう)の話で盛り上がりました。運転手、清地師、進之介くんも一緒に見て、あり得ない大きさだったので、このあたりのニュースです。最初見た時、トラと思ったほどでした。


ここにはシンバとナラがいるから大丈夫ですね。いろいろと失敗ばかりですが、シンバをもらってきたことだけは正解だったね、と話していました。


今日は勉強会、そして全体ミーティング。夜は親睦会の予定です。


そして明日、月始総講を奉修させていただいて、そのままカトマンズの空港へ向かう予定です。


体が臭かったらごめんなさい(涙)。なんとか綺麗にします。


ずっと天気が悪くて、遠くの山は見えなかったそうです。昨日は本当に久しぶりの雲ひとつない晴天。これだけでもヒマラヤに祝福されているようで、嬉しくなります。


昨日の取材は約1時間。太陽の下で行われたので、また日焼けしてしまいましたー(涙)。

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