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2020年2月29日土曜日

伊藤さんのおじさん

















おじさん。


昨日、伊藤利男さんが亡くなられました。先住がお怪我をされた時の妙深寺の事務局長、いわゆる総代だった方です。


人にも家族にも社会にも、困難な時が来るものです。その時にどうしたかで人生も国や世界の行く末も変わる。


今から27年前の私たちがそうでした。


人生波乱万丈。ほんとうに。


もう文章にしたら現実味がないのだけれど、脳挫傷と頭蓋骨、頭蓋底骨折の父は49日間意識不明で生死の境を彷徨っていました。


この49日間、妙深寺に泊まり込んでお助行を続け、みんなの先頭に立って現証の御利益を顕してくださったのが事務局長だった伊藤利男さんでした。


大正15616日生まれ、数え年ですと95歳でしょうか。


本当に、永らくご奉公いただきました。筋金入りの方々が次から次へと寂光にお帰りになられて、本当にこれからどうするのか。


いま、また新幹線に乗って京都に向かっています。今週は3回も往復しなければなりません。もうこんなスケジュールは組んではいけないと言いながら、大切なご奉公が重なるとこうなります。


50才になったら、ブログやSNSを止めて直接お会いする方とだけお話しするとか、新幹線を使わず京都と横浜を2日くらいかけてゆっくり移動するとか、いろいろ言っていたのにまだかかるようです。


27日は京都でアメリカのご奉公を再起動させるための会議。28日は六本木で台湾の会合。今日は京都で喜多一郎監督の特別展「Life on the Longboard と人間再生展 ~サーフィンも人生も大切なのはバランスとタイミング~」のオープニングです。


夜は18時半から横浜で特別御講があるので終了したらまた新幹線。


カーボンニュートラルな生き方へ早急にシフトします。


ある先生は「今回の新型ウイルスのようなことは、これから毎年あると思っていい。」と言っておられました。警鐘は鳴らされ続けていました。それも無視してきたし、またしても対策は不十分だったようです。


冬のウイルスだけではなく、気候変動によって夏はデング熱や蚊の媒介する病気が増えています。


先日、パタゴニアの企画した映画の上映会と講義に参加しました。「アーティフィッシャル」を考えるイベントです。


『アーティフィッシャル』は、人びと、川、そして野生魚の未来とそれを支える環境のための闘いについての映画です。


映画では、絶滅へと向かっていく野生のサーモン、魚の孵化場や養魚場がもたらす脅威、そして自然に対する私たちの継続的な信頼の喪失について追求していました。


その講演で「ここまで来ると新しい技術でこうした問題を解決できると考えることも間違いです。まやかしになり、遠回り、問題を複雑にするだけ。」という話が出ていました。


もちろん、人間ですから、科学技術で何とかしようという希望は捨てられない。しかしもう間に合わないということです。


「いつか新しい技術が開発されて、なんとかしてくれるだろう。なんとかなるだろう。」と考えることが全くの間違いなのです。それはビジネスであり、それは幻、妄想に近い。


もっと本質的なこと、根本的なこと。僕たちの心のことだというのです。もっと思想的なこと、もっと宗教的なことのように感じました。


心を何とかしないと、この世界は何ともならない。そのことを確認することが出来ました。


だから、立正安国なのだ。心なのだ。なにを信じて、どこに行こうとしているのかなのだ。そう思いました。


だから謗法は意味のないことであり、害のあることであり、未来を奪うことになる。


人の立てた宗教ではなく、仏陀の立てた教え、人類が到達した普遍思想の結晶・法華経本門の教えをお伝えしたいと思いました。


長々、すいません。


ということで、これからトークショーに入ります。


おじさん。本当に、ありがとうございます。


今朝、朝参詣の後、京都に向かう前、枕元でお看経させていただきました。鼻が高くてハンサムでした。いつも優しかった。


僕のスマホにはおじさんの写真がいっぱい入っていました。


ありがとうございます。

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