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2021年5月15日土曜日

植木雅俊先生の魅力

































昨日の雨上がりの朝、綺麗でしたね。

葉っぱの上に乗っている水滴に青い空が映ってる。

「ごらん、世界は美しい」

仏陀の声が聞こえてくるようです。

朝から妙深寺の境内の写真をパチパチ撮りました。

同じく昨日、重ねて植木雅俊先生のご自宅へお伺いし、美しい公園までご一緒させていただきました。

5時間近く、特別講義をお聴きしているようで、本当に楽しく、勉強になりました。というか、先生の人生が有為転変、ドラマチックなので、ワクワクするのでした。

新著『サーカスの少女』にあるような思い出がキラキラと輝く少年時代。高校では反骨のギタリスト、深く思索する大学時代。

「だから何なんだ?」という問いや「自分で考える」ということ。「乞眼のバラモン」のエピソード。「物理学」から「仏理学」へ昇華してゆく過程がたまりません。

中村元先生との出会い、先生からの言葉、お茶の水女子大学での博士号取得。法華経に明かされる思想としての普遍性、深さ、広さ、すごさ。

SDGsやダイバーシティも、人類共通の普遍性に目を向けなければ新たな乖離や分断を生み出すということ。昼食をいただきながら、強く、深く共感いたしました。

『思想としての法華経』
『法華経とは何かーその思想と背景』
『仏教、本当の教え』
『今を生きるための仏教100話』
『仏教学者 中村元 求道のことばと思想』
『差別の超克 原始仏教と法華経の人間観』
『仏教の中の男女観 原始仏教から法華経に至るジェンダー平等の思想』

野崎清翔師は目下NHK講座の受講生で、毎回質問させていただいているようです。本当に7月からの企画展が楽しみです。

植木先生の著書、難しいと思わないでください。

人の文章には一種の旋律のようなものがあると思っているのですが、先生の文章はスラスラと心に迫り、頭に入ってきます。

当然ですが文学者としても大変な方なのだと思っていたら、新著『サーカスの少女』を手に取って「やはり!」と思いました。サブタイトル「―雲仙普賢岳の麓にある島原城や島原を舞台にした大人向け日本純文学、兼、子ども向け児童書―」。そう、正統派の日本純文学。ぜひ手に取ってみてください。

7月には日蓮聖人のお手紙についての新著も発刊される予定です。京都佛立ミュージアムでは7月10日から「思想としての法華経展」を開催し、7月11日には特別講演会を予定しております。是非、よろしくお願いいたします。

植木先生のお宅から、そのまま宥華さんのお助行に寄らせていただきました。手を握り、御題目をお唱えさせていただきながら、これまでの様々な出来事について想いが巡ります。

それぞれが背負っている業、カルマを、今生でどれだけ能く転じることが出来たか。一人ひとりの魂、この一生でどれだけ練磨できたか。結局、それしかないと。

昨日は人の上、今日は身の上。今日お見舞いに来ている者が明日はお見舞いを受けるようになり、お助行している者もお助行いただく身の上となる。巡りめぐる、回り向かう。

永遠の宇宙の中で、それぞれの一生が重なり、功徳を積むこともあれば、罪障を積むこともある。

無始已来、生まれ変わり死に変わり、実はそれほど登場人物は多くなく、毎回同じようなメンバーが出会ったり別れたり、愛したったり、傷つけあったりしていること。

私たち佛立教務は、一人ひとりの罪障消滅、定業能転のために、ご奉公させていただくのみです。

南無妙法蓮華経ー。

一昨日は住職による巡回助行。お助行は嬉しく、楽しく、有難いものです。

コロナ前に戻ることは出来なくとも、久しぶりのご宝前、御法さまへのご挨拶に感激しました。若葉教区、6席のお助行でした。

この週末も一生に一度の週末ですね。少しでも功徳を積めるように、刻むように、生きましょうー!

ありがとうございます。

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