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2021年7月22日木曜日

ありがとう、秋田




















長男が国際教養大学(AIU)を中退することになり、お世話になった方々に親として御礼のご挨拶をさせていただかなければあまりに申し訳なく、秋田まで日帰りの往復をしてきました。


滞在11時間。長男が組んでくれたスケジュールの通り走り回りました。


ギックリ腰&ビックリ腰を引きずりつつも、お会いした全ての方々に感謝、心から感銘を受け、親として感無量、生きてきてよかったと思えるほど貴重な、ありがたい時間でした。


空港まで、AIUの先輩でありシェアハウスでご一緒させていただいているShojiroさんに迎えに来ていただき、大変に助かりました。


Shojiroさんが2万円で購入した車をお借りして、まず応護寺秋田別院にお参詣させていただきました。


長男がお参りするたびに奥さまの手料理を食べさせていただいたと聞きました。以前は寮のビュッフェで食事が提供されていたそうですが、コロナ禍で全てお弁当。全ての食事がお弁当というのは味気なく、苦しんでいたようです。


奥さまの手作りのお食事、本当に美味しくて美味しくて、心から感謝していました。彼にとって大切な心の拠り所だったと思います。


藤岡御導師と奥さまに、なんとかして御恩をお返ししたいと思っております。一昨日もたくさんのお食事を頂戴してしまいました。奥さまのお味噌汁、本当に美味しくて長男の気持ちが分かりました。


そして、なぜか美容室に(笑)。長男が組んでくれたスケジュール。


住宅街の中にあるその美容室にAIUの学生が通っているとのこと。中に入って納得でした。秋田のお母さんの優しさ。ほんのわずかの料金しか取らず、しかも髪の毛を切っていただくだけではなく、切る前に食事までご馳走になるという。


一昨日もたくさんご用意くださっていました。本当に、あたたかい。長男が大好きになった秋田弁、分かります。言葉にリアリティが失われた現代だからこそ、血の通った言葉だと感じるし、心に響きます。そうなんだなぁと思いました。


その後、長男に言われるまま、お世話になったAIUOB、先輩、同年の方々とお会いしました。


国際教養大学の方々、とてつもなく優秀で、インターナショナルであることはもちろんですが、一人ひとりが突き抜けた感性を持っているのを感じたし、知性と教養、実力、根性、限りなくあって、心からワクワクしました。


いくつものシェアハウスにそれぞれの文化があり、あらゆる分野の優秀な人材が無限に生まれていく可能性を感じました。


これは東京では無理。秋田だから、この環境だから、できる、ということを感じました。


もちろん、だからこそ、もっともっと良くしたい、という志もお聞きしました。すごいです。


インターンとして働かせていただいていた会社にも訪問させていただきました。AIUの卒業生で、そのまま秋田に残り、秋田のために起業して、世界へ向かっておられる映像制作会社。


株式会社アウトクロップ

https://www.outcropstudios.com


わずかな期間ですでに驚くほどの実績を挙げていることに驚きました。何より会社としてのコンセプトが深い。


人と人、その地域、歴史や文化に根ざし、映像を通じて、社会的な課題を掘り起こし、解決したり、前進させるというところまで考えておられる。


完全にZ世代のトップバッター、世紀末生まれの方々です。志が高く、近い将来、国際映画祭でアワードを獲るに違いありません。もちろん、彼らにとってはそれも通過点に過ぎないと思います。今は秋田市内に映画館を作っているそうです。ヴァージンの創業期に立ち会っているような感動を覚えました。ありがとうございます。


長男、本当に秋田に来させていただいて、秋田で過ごさせていただいて、皆さまに出会わせていただいて、よかったです。ありがとうございます、秋田の皆さま。


美しい秋田の風土、実り多き豊穣の大地、あたたかい心、言葉、歌。


彼の人生の中で、かけがえのない4ヶ月になりました。


最高の体験だったと思います。ありがとうございます。


8月中旬、彼はニューヨーク大学アブダビ校(NYU AD)に入学します。


彼を送り出してくれた素晴らしい先輩や友人たちの御恩に報いるためにも、彼の新しいスタートを出来る限り応援しようと思っています。

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