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2022年2月24日木曜日

日は西より出づるとも































本年からスリランカ別院のディリーパ良潤師が国際部の参与となってご奉公にあたります。すでに毎回妙深寺のウェブ会議に海外在住僧侶を代表して出席してくれています。


毎月ディリーパ良潤師、コレイア清行師、カドゥカ清地師、ハシャーン清嵐師の御法門を配信しておりますが、心の奥底から感動します。現地でのご奉公はもちろん、彼らがここまで修行を重ね、日本語をも勉強してくれていることに(涙)。御法門は、話のうまさではないことを痛感します。一言一句、聴き逃さないようにご聴聞ください。


昨日は一日中、妙深寺ネパール別院のことで頭を悩ませていました。朝、コレイア清行師からネパール平和塔の護持について様々な課題があることを聞いていました。


僕たちは潤沢に資金のある団体ではありません。本当に手作りで、手探りの貧乏坊主、いわゆる乞食坊主です。


しかし、ネパール大地震の支援活動から御縁をいただき、仏陀が生誕された国・ネパールでのご奉公を必死に続けて参りました。


いま、題目塔のある土地は、現地の方々から提供された場所です。


私が初めて案内された時、そこは糞尿やゴミが散乱する廃墟でした。倒壊した古い社には砕けた神仏の像が放置されていました。現地のラマもどこかへいなくなってしまい、行方不明とのことでした。


寄進を受けたその場所をゼロから整備して、美しいヒマラヤを遠望できる、道ゆく人も立ち寄る、美しい庭園のような聖地となりました。


しっかり護持したい。しかし、難しい。私もコロナ禍で2年間も出張できていません。さまざまな課題には現地のお弟子さんたちが協力して対応してきました。


昨日の朝、清行から報告を受け、「もはやコロナ禍でもネパールを往復してこよう!」と決意しました。そして、予定していた夜の会合に出席させていただいていました。


夜、会合からの帰路、ネパールの清地師から連絡がありました。一転、あれだけ課題だったことが、現地の役人の方々、心ある村人の方々のサポートによって解決できたというのです。これでしばらくは同じようなことを心配する必要はなくなります。本当にありがたいシンクロニシティ、現証の御利益でした。


日蓮聖人の御妙判に。


「大地はささばはづるるとも、虚空をつなぐ者はありとも、潮のみちひぬ事はありとも、日は西より出づるとも、法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」祈祷抄


ダメなものがダメで無くなる。仏教は心の科学であり、哲学でもありますが、より具体的、実践的、実証的であることを、いつもながら痛感しました。


これからも仏教ルネサンスの道を歩んでゆきます。何とぞよろしくお願いいたします。


ありがとうございます。

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