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2022年4月9日土曜日

妙深寺の方々へのメッセージ


令和4年4月度 妙深寺「役中テキスト」

「班長さん、ありがとうございます。」住職清潤


ありがとうございます。


全てがまやかしに思えるのは私だけでしょうか。


戦争が起こり、街が破壊され、住む場所を追われ、命を失い、子どもも女性たちも泣き叫んでいます。


老人の始めた戦争で若者たちが死んでいるのです。到底許せません。


なぜでしょうか?なぜこのようなことが起こるのでしょうか?


ロシアのプーチンが言うとおりウクライナはロシア人を虐殺しているのでしょうか。ウクライナが自由陣営に入ることを望んでいたことは明らかです。ウクライナ国民の関心は偉大なロシアの復活よりも個々人の自由でした。


ロシアにとってウクライナが自由化し、西側陣営に加わり、その基地を増殖させることは到底受け入れられないことで、虎視眈々と傀儡政権の樹立、気に入らなければ政権の転覆、我慢ならなければ力による秩序の変更を狙ってきました。


皇帝のように二十年以上も超大国の最高権力者の座に君臨してきたウラジミール・プーチンは命懸けの危険な勝負に乗り出しました。彼にとってアメリカ中心の世界秩序は矛盾だらけで常に変更すべき対象でした。ウクライナは彼の思惑通りにいかないと見切り、武力による分断と新秩序の樹立を目指す決断をしたのでしょう。


すべて間違っています。


アメリカは生物化学兵器があると豪語してイラクに侵攻、政権を転覆させました。私たちは国連を舞台にした彼らの偽証報告や演説を目の当たりにし、今回と同じようにアフガニスタンやイラクの悲惨な戦場の様子を見せつけられました。その後、アメリカは泥沼の内戦に足を囚われ、ついに撤退。何が得られたのか、何を失ったのか、ベトナムと同じように判然としません。


すべて間違っています。


ウクライナ支援の輪が広がっています。何としても傷ついた人びとを支援しなければなりません。これは間違いありません。


一方、過去から経済制裁で倒れた政権が頭に浮かびません。北朝鮮もシリアも経済制裁で独裁者は倒れず、国民ばかり困窮にあえいでいるようです。


どうしたら、この人間たちの愚かな蛮行は終わりますか?


どうしたら、世界は平和になりますか?


第二次世界大戦後も、人類は延々と戦争を繰り返してきました。少なからず日本も加担してきたし、そろそろ火の粉が自分にかかってもおかしくありません。


つくづく、人間の心が愚かで、間違ったものや情報、偏った思想、誤った信仰を信じて、戦争は繰り返されてしまうのです。戦争は謗法から生まれています。


これが結論ですが、どこを見ても危機感が足りないようです。世界平和と私たちのご信心が直結しているとどれだけの人が思えているでしょう。自分のお尻に火がついてからでは遅いはずです。


円安が進み、インフレも進み、皆さんの家計を直撃してゆきます。これまでのツケが回ってこようとしています。内乱、戦争、不景気、災害、飢饉、疫病、怖くて仕方がありません。


今こそご信心の時、南無妙法蓮華経です。みんなで力を合わせて、危機を乗り越え、信心を固め、謗法を払い、精進しましょう。

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