落ちそうな雨も夕方まで待っていてくれて、無事に秋のお彼岸会、秋季総回向を奉修させていただくことができました。ありがとうございます。
住職としていけないことだと思いますが、パッと名前が出てこない、本当に新しい方々がお参りくださっていて、感激します。
時代の節目、変わり目。ここでしっかりと法灯相続、大切なことを受け継いでゆかなければならないと思う境界線。最後までお参りくださっていた方々に、心から感謝申し上げます。
今日は顕彰碑に183名の方々の法銘板を納塔させていただきました。一人が欠けても今日のような生きたお寺、妙深寺がなかったであろう大切な方々です。
変な記者会見を観ていると「宗教ってこわいな」と思います。宗教が怖いというか、人が弱い。確かに種族としての人間の敵は人間です。
仏教は人間が迷妄になる原因を説いています。宗教家に対しても戒めがたくさんあります。お坊さんに対しても。
たとえば、僕たちお坊さんの「商品」は「仏法」「仏教」です。霊感商法で扱う海外旅行先のお土産屋さんにあるような「壺」や「塔」ではありません。
ですから、お坊さんが堕落し、習い損じ、志を無くしているのに「仏法」を商品にして生活の糧を得ていたなら「食法餓鬼」という世界に堕ちると戒められています。
「法を売って、それで食べていた者」という怖い世界です。結局、人間の想像力を食い物にして、素直正直な精神を蝕んで、妄想と幻想を刷り込む恐ろしい宗教は巧妙な詐欺集団と同じですから、気をつけなければなりません。詐欺していることも分からず詐欺に加担している人は最も哀れで罪深い。
お彼岸なのに、こんな話しかできないなんて、それこそ悲しいです。人間が、当たり前に受け継いできた、受け継がなければならない先祖への回向心、亡くなられた愛する人たちへの想いまで、台無しにしてもらいたくない。
謗法を厳しく戒めているのは、人を盲目にするためではなく、盲目になって人生を台無しにしている人を救うためだ。
正法正信、正法邪信、邪法正信、邪法邪信。宗教や信仰にまつわる4つのカテゴリー。せめてどこにいるか考える指標にしていただきたい。
生きたお寺・妙深寺。今日も、明日からも、心の砦を守るため、お寺が「ラグーン」であるために、みんなで力を合わせて頑張ります。
明日の朝から、コレイア清行師と奥さまのウィニーちゃんをネパールに派遣します。来年の1月まで。本拠地をネパールに移すための出張です。夫婦で最も過酷な現場に入っていただきます。本当に大変なご奉公です。妙深寺をあげてサポートします。今日は出発前の最後のご挨拶をさせていただきました。ありがとうございます。
動くお寺もセットアップして、御本尊にお参りいただきました。ありがとうございます。
今日も、お彼岸のご奉公、ありがとうございました。
ありがとうございます。
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