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2022年11月3日木曜日

今生人界のロンドリーナ

































ロンドリーナの本法寺で、三人のご住職のご回向を勤めさせていただきました。


三人のことを想い、あの時のご家族の姿を思い出し、あの時の教講みなさまの姿を思い出し、松本御導師の姿も思い浮かべて、感情が溢れ出て、仕方なかったです。


2016125日、素晴らしいご住職であり、素晴らしいお父さんであり、素晴らしいご主人であり、素晴らしいお教務さんでもあった、かけがえのない三人がご遷化になりました。昨夜はその彼らの七回忌の予修法要でした。


皆さまが受けた衝撃と悲しみは、はかり知れませんが、少しでも一緒に悲しみ、彼らのため、みんなのために祈らせていただこうと、松本御導師とブラジルに来させていただいたこと。


みんなと一緒に悲しみ、悼み、みんなと一緒に泣き、みんなと一緒に南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経と、御題目をお唱えし、祈りました。松本御導師は、本当に、よく泣いていました。


教竜師のチエミ奥さま、ルミ ちゃん。


教正師のダニエラ奥さま。そしてフェリペ !先日、蓮徳寺で会えました。大きく成長した姿に感激しました。


昨夜、伯是師のサトミ奥さま、サリちゃん、そしてゼシン!お会いできました。遺族を代表して、サトミさんがご挨拶くださいました。本当に、感激でした。涙をこらえるのが難しかった。


18才になったサリちゃんは法灯相続を発願し、今度の週末にサンパウロの日教寺で言上していただくのだそうです。立派です。伯是師が、どれだけ喜ぶか、誇りに思うか、分かりません。果てしないです。サリちゃん、ありがとうございます。


ゼシン、大きくなって、言葉に詰まりました。6年前、眠ってしまったゼシンを抱っこして歩いたこと、忘れようとしても忘れられない。今生人界、永遠の思い出です。


七回忌。精一杯ご奉公に努めましたが、拙くて申し訳ないです。言辞の相、寂滅せり。言葉ではなく、これからもご奉公で証明したいと思います。


松本御導師も、もうこの世にはいません。おられない。お帰りになられた。あっという間の今生。今世。


たくさんの人に愛されているからといって長生きするわけではなく、たくさんの人に憎まれているからといって早く死ぬわけではありません。人間の生死、命の長短には分からないことがたくさんあります。


しかし、振り返ってみると、その長短は誤差でしかない。


長いとか、短いとか、そんなことではなく、本当の本当に、この一生、今回の命、全宇宙を探してもこれほど尊い宝物はないという今生人界の命をいただいて、甲斐ある生き方が出来たかということ。


人間は、仏にもなれば、悪魔にもなる。エゴを追求し、他の命を奪い続けて地球を汚し、命を費やすか、人間だけに与えられた可能性を追求するか、どちらを選ぶか。


人間だけに与えられた可能性の追求を説いたのが、本物の仏教であり、それは単に「悟り」という内的、個人的な到達点を指すのではなく、「信」という事相的、実践的、全宇宙を舞台に全人類と一体となって大事業に参加する普遍の到達点。


だから、短い、長いではなく、それを分かったか、それが分かって、生きたか、ということ。生きた人は、多くの人の心に、人生に、決定的に、生きる。生き続ける。


モライス教竜師、本勤院教竜日心(じん)大徳。


フェレイラ伯是師、本法院伯是日真大徳。


オリベイラ教正師、本妙院教正日定(じょう)大徳。


南無妙法蓮華経。ブラジルのご弘通、全世界のご弘通、僕たちのご奉公を、見守ってください。応援していてください。


南無妙法蓮華経。ありがとうございます。

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