来年は坂本龍馬生誕190年。京都佛立ミュージアムでは新たな龍馬展の企画に取り組んでいます。
「真説・坂本龍馬展(仮)」は郷士坂本家十代目・坂本匡弘さんの全面的なご協力のもと、龍馬が暗殺5日前に書いた書簡の実物を展示させていただく予定です。
この手紙に龍馬自身の「新国家」という表現があります。暗殺直前、龍馬は長岡謙吉を横浜へ派遣し、アーネスト・サトウから議会制民主主義を学んでこさせていたし、新政府の人事構想まで記していました。龍馬の中にはっきりと「新国家」=「新しい日本国」がありました。とにかく、頑張って企画を練り上げます。
昨日は伏見のライブイベントの前に、坂本匡弘さんと渋谷龍馬会の関谷さんが京都佛立ミュージアムまでお越しくださいました。ありがたかったです。
実は白井貴子さんは小田原龍馬会の名誉会員で坂本匡弘さんとも面識があります。僕も龍馬つながりで白井貴子さんとお会いしました、陸前高田で。ぜんぶ、不思議なご縁で繋がっているんです。
夜は伏見のレミューズカフェに移動して「杉本篤彦バンド・幕末維新の音 Vol.1」に参加しました。何より素晴らしい演奏でした。幕末にタイムスリップしながら語り合える時間、ありがたかったですー。
今は横浜に向かっています。今日は選挙ですね。何があっても選挙には行かなくてはならないです。
坂本龍馬率いる海援隊は『藩論』という出版物で民主主義の根幹にある選挙を正しく行うために決選投票制度を勧めました。これは大名や公家の子など地盤や資金がある候補者に一般人が大勢立候補して選挙に挑戦しても票が割れるだけで正しい選挙結果とは言えない。そのままでは民意が反映されない。だから、まず第一回の投票で上位2名を選出し、その2名で決選投票をするべきだ、と主張しました。
世界中、完璧な選挙制度はありません。まだまだ不完全です。しかし、155年も前に、議会すらなかった日本で、龍馬率いる海援隊が主張していた選挙制度、すごくないですか?
この『藩論』を英国公使ハリー・パークスが絶賛して本国に報告しました。5年前、2019年10月10日、外交文書として英国公文書館に保管されているハリー・パークスの書簡の実物を手に取りました。ブラジルの帰りにイギリスに寄り、いつもながらレンタカーで走り回り、英国公文書館(The National Archives)に乗りつけて閲覧者登録、訳も分からず一人で申請作業を行いました。
この時、飛行機のチェックインまで2時間を切っていて、本当に間に合うかどうかヒヤヒヤしました。しかし出てきたのです。Sir H Parkes, Drafts. 1870 Jan.-March.。150年前のハリー・パークスの書いた公文書です。奇跡としか言いようがない。研究者にとって最高の瞬間。手に取った時、鳥肌が立つというか電流が走りました。
いずれにしても昨日は本当に有意義な時間を過ごしました。素晴らしい演奏、幕末維新という血が沸騰するような時代に生きた人びとについて思いを馳せ、語り合いました。もちろん、幕末維新の仏教改革者・長松清風日扇聖人こそ誰より大切な存在です。
とにかく、種々雑多な解釈や意見が出てるからこそ、「真説・坂本龍馬展(仮)」では坂本龍馬や海援隊の真実を語り尽くしたいと思っています。
とにかく選挙に行きましょう。
この国を、より良くしようとした人たちの、命がけの努力に報いるため。龍馬の声が聞こえてきます。
「選挙に行かにゃいかんぜよ。」
選挙に行かない人にはパスポートが発給されません。
そういう国もあります(笑)。民主主義を守らない人には海外旅行を楽しむ資格すらないということでしょうか。命がけで民主主義を確立した国は違いますね。
横浜に着きました。今日は11時から前田家のご回向、14時にご面会、16時からラジオ収録です。もちろん投票にも行きます!頑張ります。
ありがとうございます。
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