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2024年10月4日金曜日

病は成仏の仲人












横浜市大病院で腹腔動脈瘤の大血管3DCT検査。1.8センチの動脈瘤の、変化の有無について調べていただきました。


昨日は検査だけで後日診断していただきます。これが実に自分らしい病気で、それもこれも大感謝です。


「地雷を踏んだらサヨウナラ」ではないけれど、この動脈瘤は腹腔を下りたところにあり、胃や肝臓や腎臓などの大動脈が枝分かれするところに出来ているので手術は出来ないそうです。完全にできない、というか、他の臓器にどんな影響が出るか分からない場所だから勧められない、ということでした。


ただ、2年近く経過を見ていて変化がない。通常2センチを超えたら手術するが手術できないのだから仕方ない、とのこと。まさにジタバタできない、むしろジタバタご奉公したい「地雷を踏んだらサヨウナラ」のような、ありがたいサインをいただいたと思っています。


ただ一つの命、たった一度の人生。宇宙のどこを探しても命ほど大切な宝物はない。ただ、命を欲やエゴに縛られて長らえても仕方ない。益より害ある生き方はしたくないものです。


私心と不信、保身に慢心。妙を殺すは我の一字。ご奉公と言いながらご奉公になっていないなら生きている甲斐がありません。


坊主も勘違いすれば面倒なタレントさんです。「面倒なタレント」は引き合いもないのにプライドが高く、控え室が狭いとか、座布団がないとか、弁当が良くないとか、重箱の隅をつつくようなことばかり言って扱いにくい。実力もなく数字も取れない。そうなってしまっては元も子もないのです。


「情実に流されるな。ご弘通が止まる」とは佛立第8世講有日歓上人のお言葉です。「情実」は「個人的な感情などがからまって公正を欠いた事情や関係。」ですから個人的な感情を越え、ご信心で見つめ、中立公正に生きなくてはご奉公にならないということになります。


義理と人情、感情も友情も愛情も大切ですが、それらを越えたところを大事にするのが真の仏道です。妙を殺すは我の一字だからです。


あと、何年、どんなふうに、どのように生きれるか分かりませんが、せめて害ある者とならないように過ごしたいです。そんな自戒を教えてくれる動脈瘤くん。ありがとうございます。


とにかく無事に検査は終わりました。御会式が終わったらまた病院に行きます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


京都佛立ミュージアムでは白井貴子さんの展示準備を進めてくださっています。すごい展示になります。何よりも館内が華やいで美しい。


ありがとうございます。

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