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2024年11月11日月曜日

あと数時間でネパールへ向かいます




















今生人界、かけがえのないご奉公を無事に終えて、あと数時間で妙深寺を出発します。


いつもながら朝から夜中までギュッと詰まった大切なご奉公、軽いもの、簡単に済むものは一つもなくて、緊張しながら大切に勤めさせていただきました。


土曜日、朝参詣を終えて急きょ眼科に向かいました。瞳孔が開く目薬を入れ、診察していただきました。前回は網膜剥離のスピードが早く、これを超えたら目の手術と言われていました。そうなれば月曜日からのネパール出張も満足にできません。検査結果はオールクリア。古傷も含めて何とか収まってくれました。またまたギリギリセーフでした。ありがとうございます。


目に光が入りすぎて困りましたが、午後は泉教区の住職御講を奉修させていただきました。そして16時からは佛立倶楽部御講、17時からはドイツのクリストフさんとオンラインで繋いでお父さまのご回向の一座を奉修させていただきました。


クリスさんは日本旅行中に京都に立ち寄り、長期間滞在していました。最初は神田さんが京都佛立ミュージアムをご案内してくれて、長松寺の夜のお総講に何回もお参りくださいました。カドゥカ清地師に紹介してからは細かく連絡を取り合い、ミュージアムの紹介文を自発的に英訳してくださいました。


帰国後、インターナショナル御講にお参りするようになりました。それでもまだオブザーバーとしての参加だったのですが、オーストラリアの光子さんのご主人、アラスターさんがゆっくりお話をしてくださり、お教化となりました。


今回、お父さまの帰寂にあたりオンラインでお見送りすることになりました。お父さまの帰寂の直前、クリスさんは枕元で御題目をお唱えしていたそうです。ドイツのクリスさんファミリーと日本の妙深寺本堂を結んだありがたいご回向となりました。


そして、ボーズバー。濃密な、長い土曜日が終わりました。


日曜日も朝参詣に引き続き午前と午後に教区御講、お祖師さまのご尊像へのお綿かけのお給仕と、あっという間に過ぎてしまいました。


何より大切なご奉公はネパールにお出ましいただく御本尊さまです。ついにすべてが完成しました。佛立開導日扇聖人のご真筆の御本尊さまを、杉野宣雄先生に押し花で表装していただきました。


押し花には白蓮(プンダリーカ)とブッダガヤのオリジナル菩提樹の葉(リーフ)を使ってくださいました。仏教の創始者・釈尊が生まれたネパールにお供する御本尊さまですから、ブッダや法華経に由緒あるもので荘厳させていただきました。雲型の御額も謹製が間に合い、カトマンズ親会場にご奉安する御本尊さまの完璧な準備が整いました。


ネパールにお供するために特製の木箱を野崎さんと鈴木さんと松本さんが力を合わせて手作りで作成してくださいました。プロ級の仕上がりです。これで安全に、傷をつけることなく、ネパールまでお供することができます。


個人的な荷造りはまだできていません。出発まであと3時間。現在午前2時30分。日本でも超過密ですが、ネパールでも超過密です。あちらに行けばあちらの方々が100%の状態の僕たちを待ってくれています。力を抜くことなど一切できません。


コレイア清行師たちはフルパワーで準備をしてくれています。開堂式には60名の参詣を予定しています。既にカトマンズ親会場には入りきらないでしょう。大変ありがたいです。


とにかく眼の状態、網膜剥離もギリギリセーフで、日本での全てのご奉公も、ドイツのクリスのご回向も、ラジオの収録も、すべて無事に終えて、ネパールへ向かいます。ご病気の方もおられる中で留守をいたしますが、何とぞよろしくお願いいたします。どこにいてもご祈願しています。


宮沢賢治のこの言葉が大好きです。


「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 燈台守のことば)


南無妙法蓮華経

ありがとうございます。

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