世界的演出家・小池博史先生にお声がけいただき、下北沢の歴史的な小劇場「ザ・スズナリ」で公演された舞台を拝見しました。
100万人のクラシックライブの蓑田代表からご紹介いただいた小池先生の舞台は圧倒的な世界観で、国境線はもちろん、観客席ごと時空を飛び越える感覚になります。
昨年11月にはブラジルのサンパウロ市の「アンツネス・フィリョ劇場」で3週間の大公演を実施。脚本はブラジルの歴史とペルー人作家マリオ・バルガス・リョサの小説『世界終末戦争』から組み立てられ、日本とブラジルが持つ文化と芸術の融合、人間の普遍的な欲望や記憶を探求した舞台でした。3週間、オールスタンディングが続いたとのことです。
小池先生は2022年から「火の鳥プロジェクト」をスタートし、第1章はポーランド、第2章はマレーシアで公演されました。ポーランドでは現地批評家が選ぶ年間トップ10に選ばれるなど大きな反響を得たそうです。
今回は「マハーバーラタ」以来の重要な演目として「火の鳥プロジェクト」の第3弾、マレーシアで大反響を呼んだ世界三大叙事詩のひとつ「オデュッセイア」を題材とした『Soul of ODYSSEY』でした。
日本とマレーシアの名優、アーティストたちの織りなす壮大な叙事詩。すざまじかったです。オデュッセウス役のリー・スイキョンさんは年齢を全く感じさせない、青年にしか見えないパフォーマンスでした。能楽を超越した今井尋也さんの演技や存在、その他の俳優の方々の演技も素晴らしかったです。
そして、今回も音楽と舞踊が想像を絶する高次元で融合していることに感動しました。客席の目の前で音を奏でていたサントシュ・ロガンドランさん、太田豊さんに喝采をお送りしたいです。
いずれにしても、小池ワールド全開の舞台を堪能させていただきました。舞台後のトークをお聞きし、世界的に活躍する方の覚悟とレベルの高さを学びました。僧侶として、宗教家として、さらなる研鑽を心に誓いました。
公演や稽古の様子は下記の「NHK DIRECT TALK」でご覧いただけます。
Making Cultural Connections on the Stage: Koike Hiroshi / Director
ありがとうございます。
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