「一人来て 独り帰らむ 道なるを」
人間の、圧倒的な孤独を見失うと、大切なものが分からなくなる。
僕たちは孤独。徹底的に。
孤独だから、誰かを求める。何かを求める。
そして、安堵する。安心する。
それが幻でも、はかなくても、求める、すがる。
そして、失望する。悲しくなる、さみしくなる。
それも、人生。
それも、人間。
人間のせつなさ、あわれさ、愛しさは、この堂々巡りと矛盾の中にある。
人間に死があることが人間を真に人間とする。
いま、目の前にあるもの全て、一つたりとも、死後の世界には持っていけない。
箸一本たりとも。
お気に入りのグラスも、服も、何もかも。
一人で来て、また一人で帰る。
誰と帰る。どうやって帰る。どこに帰る。
私たちはどこから来て、どこへ向かうのか。
日々の修行の中に答えがある。
宗教性のない人が宗教を語るから間違うし、ミスリードする。
下手が名人のマネをしないこと。
自分がどうでもいい存在だと分かってから修行は始まるし、自分が間違えていることに気づくから信心修行になる。
大丈夫ですか?
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