ページ

2025年8月28日木曜日

反シオニズム、反ユダヤ主義について

 




現在のイスラエル、ネタニヤフ政権こそ反シオニズムではないか。


ハマスへの報復の名の下に、ガザにおける子どもや女性やジャーナリストを含めた無差別攻撃、いや意図的な容赦ない攻撃、封鎖によって飢餓が拡大し、教育・医療・報道の基盤が破壊され、未来が根こそぎ奪われ続けている。


こうした行為は、イスラエル国家の正統性やユダヤ人の安全をむしろ損ない、世界に反シオニズムや反ユダヤ感情を拡散させているのではないか。


金融、不動産、エンターテインメントやメディア業界で強固な地位を占めるユダヤ系の方々、どうかイスラエルの現政権が行なっている戦略的な誤りや過ちに声をあげていただきたい。長期的で俯瞰的な視点、人道的な目で見てほしい。


このままでは、最も忌まわしい民族の記憶、ホロコーストの悲劇すら相対化しかねない世論を誘発し、憎悪の連鎖を再生産する危険がある。


圧倒的な兵力を用いて、毎日ガザで殺される人びと、肋骨の浮き出た赤ちゃん、水を取りに来ただけで射殺される子ども、投下された食糧を奪い合って殴り合う大人、配給所で圧迫されて泣いている女性や子ども、ダブルタップ(二度打ち)で殺された救急隊員やジャーナリストたちを見て、世界は静かに覚悟を固めつつある。


なぜ、現政権はユダヤ人への憎悪を誘発する道を選ぶのか。ネタニヤフ政権は結果的にユダヤ人がどれだけ危険な存在か世界中に示していることになってしまう。これは、反シオニズム、反ユダヤ主義を拡散させていることにならないか。


優秀で、パワフルで、過去にホロコーストという恐ろしい経験を持つユダヤ人だからこそ、世界中の誰もが敬う道徳性と慈悲を示し、人類のリーダーとしての振る舞いを選ぶべきではないのか。


それができない、それをしないのはなぜか。旧約聖書にあるアブラハム家の氏神としての特性は他民族に対してあまりに苛烈だ。他民族への慈悲は説かれていないのか。ヘブライ聖書には「異民族・異郷の者を愛せ」(レビ19:34、申10:18–19)、「弱者(孤児・寡婦・寄留者)を守れ」(出22:21–24、申24:17–22)という教えもあるではないか。


私はネタニヤフ政権のガザでの作戦に強く反対する。


ハマスの10月7日の虐殺と人質拉致も明確に非難し、全員の即時解放を求めます。同時に、いかなる側であれ民間人を飢餓に追いやり、医療・教育・報道を攻撃することは国際法に反します。


「このままではイスラエル政府の行為が世界の憎悪を生み、ユダヤ人をも危険に晒す」と強く危惧します。


だからこそ、イスラエルの与党連立と軍の指揮系統は直ちに国際法を順守し、飢餓の即時停止と無条件の人道アクセスを保障し、ICC等の独立捜査に全面協力すべきです。


私の批判はユダヤ人一般やユダヤ教に向けたものではありません。私は、国内外のユダヤ人の反戦の声とも連帯し、この転換を求めます。私は、イスラエル政府がすべての人のいのちを守る政治へ転換することを求めます。

0 件のコメント:

コメントを投稿