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2011年11月27日日曜日

夕闇

夕闇。浮かびあがる「常題目」の扁額。

眩しく強い光よりも、淡くほのかな灯りに出会った時の方が、落ち着き、尊さや有難さを感じるもの。

幸せ過ぎて、恵まれ過ぎて、見失ってしまうことが多いのは、僕たちの愚かな一面です。

闇の怖さや淋しさを知れば、太陽の輝きや月の光、灯火の美しさに気づきます。

当たり前ではない幸せ。偶然ではない毎日の出来事。貯金と散財。果報と罪障。今日は功徳を積んだのか、あるいは罪障を積み重ねたのか。

人を安心させたのか、人を不安にさせたのか。人にしてもらったこと、自分が人にしてあげたこと。支えてもらった、励ましてもらった。支えられない、励ませない。救われたのか、救えたのか。幸せの種まき、不幸の種まき。貯金と散財、散財と貯金。

一隅を照らす。ほのかな灯り。ほんの一つ、誰も知らない、気づかない、そんな片隅を照らす生き方が出来るなら、あなたはこの世界の宝物です。照らしたのか、照らされるばかりなのか。

夕闇、闇夜。闇があって、光がある。

灯火の大切さを思います。

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