京都佛立ミュージアム 開館記念特別企画
【 俗画さとし絵展 】
2012年7月7日(土)—9月7日(金)
http://www.hbsmuseum.jp
(近日公開)
「仏教はだれのためにあるの?」
俗画さとし絵とは、長松清風(日扇聖人)が明治18年に著したイラスト中心のご指南書(全39紙)で、正確には『俗画さとし草』といいます。江戸時代、商業は発達し、華やかな大衆文化が花開いてゆきました。一方で、寺院を住民の役所とした江戸幕府の檀家制度は、安定した国づくりには寄与しましたが、僧侶の布教への意識を失わせ、本来の仏教の教えは形骸化していきました。
そこに現れた仏教改革者・清風は、和歌・絵画・講組織など、あらゆる手段を用いて仏の教えを民衆のもとへ帰そうとしました。それは、まさに明治の「仏教ルネサンス」です。
その改革の一つのツールが『俗画さとし草』でした。清風がそこに描いたのは、欲のこと、老いのこと、美のこと、僧侶への批判…。現代にも通ずるそのデザイン・ユーモア・アイロニーは、現代アート・デザインの巨匠、浅葉克己氏も絶賛しています。
今回の「俗画さとし絵展」では、その真筆とともに、いくつかを拡大パネルにして分かりやすく展示しております。長松清風の興した仏教ルネサンスの一端を、どうぞご覧ください。
京都佛立ミュージアム
京都府京都市上京区御前通一条上る東竪町110
開館時間
[平日] 11時 〜 16時
[土・日・祝] 11時 〜 17時
休 館 日
・月曜日、木曜日、展示替え期間
入 館 料 無 料
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