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2013年6月11日火曜日

6月10日と6月11日に

高田高校仮設住宅を出ると、すぐ近くに佐々木松男さんのご好意で移設させていただいだ13区の大塔婆があります。

陸前高田市で2番目に大きな仮設住宅。今日は手打ち蕎麦の炊き出しが入ってくださいました。11日の炊き出しは、入居されている皆さんの心中を思えば有難いですね。ありがとうございます。

準備もあるので早めに珈琲日和を失礼して、お参りさせていただきました。ちょうど珈琲日和に入ってきたばかりのご婦人方が一緒にお参りしてくださいました。せっかくのコーヒーがぬるくなってしまうと言ったのに、しっかり参列くださいました。本当に有難いです。昨夜に引き続いて尾形ご住職ご夫妻もご参列くださり、重ねて皆さんにもご紹介できました。ありがとうございます。

大塔婆から少し奥に歩いてゆくと、高台から陸前高田市内を一望することが出来ます。造成されたこの高台の下に、キャピタルホテルが移転してくるそうです。佐藤さんと寺西さんが丘の先端まで歩いて行かれました。後ろ姿を写真に収めました。とても印象的な一枚が撮れました。

一緒に歩いていった千田さんが、「7万本あった高田松原の松は、あの競技場の照明の高さまであったんだ」と教えてくれました。あの高さまでー。あらためて、高田松原の偉大さを実感し、そして津波の恐ろしさを感じました。そして、「あの照明の柱につかまって、一人助かったんだ。」とも教えてくださいました。

眼下に広がる陸前高田の街。もうそこに街はありません。今年の夏、子どもたちに伝えたいことが胸の中に溢れました。

今回、福田さんのお墓にお参りさせていただくことが出来て、本当に感激でした。お母さま。大震災から5ヶ月目、うごく七夕まつりの夜に秋山ご住職にお通夜をしていただいたお母さま。ずっとお参りさせていただきたかった。それが、今日、叶いました。ひときわ立派な福田家のお墓でしたが、あの恐ろしい揺れで倒され、所どころ傷ついていました。お母さまのお名前を呼び、このご命日にご回向させていただくことができて、遅くなりましたが、本当に嬉しく思いました。あともう少し書きたい嬉しい出会いのこともあるのですが、叱られそうだから控えますね(笑)。本当に、ありがとうございます。

そして、長砂地区のに福田邸跡地に建立させていただいている大塔婆に移動して、お看経させていただきました。心置きなく、たっぷりと。昨夜のボーズバーからご奉公してくれている翼くん。彼にはいつも助けてもらっています。みんなでお看経できて、本当によかった。

人々の暮らしの痕跡を、すべて奪い尽くした津波。荒涼とした大地に、シロツメクサが咲いていました。気がつくと、あたり一面シロツメクサの花々が広がっていました。哀しみを含んだ美しさでした。

今月も、やはり来させていただいてよかったと思いながら、横浜に向けて走っています。清従師と運転を交代しながら、頑張って戻ります。

明日は教区御講が3席。夕方から信行寺で神奈川布教区の参与会議です。佐藤さんも午前と午後の御講にお参詣くださると言っておられました。負けてられませんー(笑)。

関東は雨だったのですね。大船渡も、高田も、とてもお天気がよかったです。

去年の6月10日は横浜国立大ホールで、妙深寺にとっては背伸びしながらも史上最大のご奉公をさせていただきました。その夜、秋山ご住職や高田から来てくれた皆さんと一緒に陸前高田まで行きました。6月11日の明け方、見たこともない大きな流れ星を見ました。そして、夜が明けて、大塔婆の前でお看経させていただきました。その模様はNHKのニュースで繰り返し放送していただきました。思いがけず、公共電波に乗って、上行所伝の御題目を、世界中の方々の耳に、心に、お届けすることができました。ご奉公の功徳、御法さまのお慈悲、お導きを実感、痛感させていただくことができました。

あれから一年目を、変わらぬこうしたご奉公で過ごさせていただいたことに、心から感謝いたします(涙)。

ありがとうございます。

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